冬になると、眠くなる、食欲が旺盛になって太ってしまう。もしかしたらそれは、「冬季うつ病」かもしれません。
うつ病にもいろいろなタイプがありますが、冬の間だけ抑うつ症状がでるのが冬季うつ病。どのような病気なのでしょうか?
冬季うつの原因
冬季うつ病になる原因は、ずばり日照不足です。太陽の光は私たちの生活と密接な関係があります。日が昇っている時は活動し、日が沈んだら休むというのが人間の生体リズムの大元。
というのも、太陽の光には私たちの身体の中にある物質の分泌に、大きな影響を与えるからです。その影響を受ける物質は、メラトニンとセロトニン。メラトニンは眠気を引き起こす物質で、暗くなると多く分泌されます。暗くなると眠くなるのは、このメラトニンのせいなのです。
寒いとメラトニンが増えるのね。へぇぇ冬季うつ病なんてあるんだね→寒いと眠いのはなぜ?その症状・原因や対処法、ストレスやうつも関係が? | エンタメhttps://t.co/qBR3OP2sGg https://t.co/4iwfjcKvtH
— まぽろん (@mapo_ron) November 6, 2017
一方セロトニンは精神を安定させ、落ち着かせる作用があります。太陽の光を浴びないとメラトニンは分泌が増え、セロトニンは分泌が減ります。
メラトニンが多いと寝すぎてしまい、また分泌されるタイミングが狂えば体内時計も乱れます。神経伝達物質のひとつであるセロトニンが減ると脳の活動が減るため、セロトニンの減少がうつの直接的な原因とされています。
冬季うつの症状は大丈夫かチェック
冬季うつ病の症状は、普通のうつ病とほぼ同じです。気分の落ち込みや、活動量の低下が主な症状。しかし食欲旺盛であったり、眠気が強いという真逆の症状も。
特に甘い物や炭水化物が欲しくなり、そのため太ってしまいます。このことが、うつ病であることを見落としてしまう原因に。
「冬季うつ病」10〜11月ごろに憂うつな気分が始まり、2〜3月ごろに治まるというサイクルを繰り返す冬型の季節性うつ病で、 倦怠感、気力の低下、過眠、過食などの症状が多い。冬以外の季節ではほぼ健康。日照時間の関与が大きいと言われている。双極性障害である可能性も大きいので注意が必要。
— 精神科医 片山信吾 (@Katayama007) October 18, 2017
正月太りなど、冬になると太ってしまう人は多いと思いますが、それに加えて何となく気が重い、だるいという方は冬季うつ病の症状にあてはまるかチェックしてみましょう。症状は冬の間だけで、春になれば自然に回復する冬季うつ病ですが、うつの症状はつらい物。
できることなら、早く治したいですよね。冬季うつ病になってしまった場合の対処方法を、次のページで詳しくご紹介いたします。
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