夏の暑い時期、水虫になる人も多いはずです。
爪水虫は足にできる水虫と違ってかゆみなどの症状はありませんが、爪水虫が進行し悪化していくと、爪がボロボロになり日常生活にも支障をきたすようになります。
治療を始める前に、まず「本当に爪水虫かどうか?」をはっきりさせて治療に臨むことが近道となります。
それでは、爪水虫の特徴や治療方法、市販薬についてご説明します。
「爪が黄色くボロボロでどうにかしたい!」「でも病院へは行きたくない!」そんな人のために、爪水虫を自力で治す方法をご紹介します。
爪水虫(爪白癬)の原因
爪水虫の原因は、白癬菌というカビになります。
爪はケラチンというたんぱく質の一種でできているのですが、白癬菌はこのケラチンをエサにしています。
カビということもあり、白癬菌は高温多湿な場所を好むのですが、足というのは蒸れやすいので白癬菌にとっては居心地のいい場所になります。
白癬菌が爪の中に侵入して、爪の下の部分、爪甲下と呼ばれる部分をすみかとするケースがほとんどです。
爪甲下は水分が多くて柔らかいですし、白癬菌のエサとなるケラチンも豊富です。
そのため、白癬菌にとっては最高の場所なのです。
爪水虫(爪白癬)の症状
治療を始める前に、まず本当に爪水虫かどうかチェックする必要があります。
1)爪水虫の初期症状
・爪の表面が白く濁る
・爪に白い筋が入る
爪が白く濁ったり、爪に白い筋が入ったりするのは、爪水虫における初期症状になります。
初期症状であれば、そこを削り取って、水虫の塗り薬をつければ治る可能性があります。
2)爪水虫が進行すると…
・爪が黄色〜黒く濁る
・爪が厚くなる
・爪が盛り上がる
・爪がもろくなる
・爪が剥がれ落ちる
症状が進行していくと、爪水虫を引き起こす白癬菌が爪の奥に侵入し、指の方へと感染していきます。
それに伴って、爪の色も白く濁っていたものが黄色になり、黄色から黒へと変色していきます。
爪の厚みも増して、爪が盛り上がったような状態になります。
盛り上がった爪は厚く丈夫そうに見えるのですが、実はとても脆くなっています。
そのため、ポロポロと剥がれ落ちてしまいます。
進行した爪水虫は、市販の水虫薬では治すことはできません。
その剥がれ落ちたものから他の人に移ってしまうこともありますので、爪水虫は自分だけの問題ではないと考えたほうがいいでしょう。
爪水虫が進行し悪化していくと、日常生活にも支障をきたすようになります。
爪水虫によって爪が爪として機能しなくなると、歩くことすらままならなくなります。
そこから内臓機能の低下を招くこともありますので、悪化する前に治療をおこなっておきたいものです。
また、白癬菌による糖尿病と合併症のリスクもあります。
爪水虫(爪白癬)の種類
爪水虫と一口に言っても、実はいくつかの種類があります。
1)遠位側緑部爪甲下型(えんいそくえんぶそうこうかがた)
遠位側緑部爪甲下型というのは、爪の先端や側縁部、つまり爪の遠位部から白癬菌が侵入することによって起こるタイプです。
爪水虫の中でももっとも多いタイプといえるでしょう。
白癬菌が侵入してくる爪の先端や側縁部が変色して、欠けていきます。
2)白色表在型(はくしょくひょうざいがた)
爪の表面から白癬菌が侵入してくるタイプになります。
爪の表面が白くなるのですが、爪水虫の中では珍しいタイプに分類されます。
3)全層異形成型(ぜんそういけいせいがた)
全層異形成型というのは、爪の先端部や側縁部、甘皮の部分、爪の表面のいずれかの経路から白癬菌が侵入してくるもので、爪全体に症状が発生します。
遠位側縁部爪甲下型、白色表在型、近位部爪甲下型の3つのタイプを先でご紹介しましたが、これらのタイプが治療されることなく放置された場合、全層異形成型になります。
全層異形成型になると歩くたびに激痛を伴うようなこともあります。
4)近位部爪甲下型(きんいぶそうこうかがた)
近位部爪甲下型というのは、近位部、いわゆる甘皮の部分から白癬菌が侵入してくるタイプのものです。
甘皮のある爪の付け根の部分が白く濁ってきて、爪水虫の中でも進行が早いものとして知られています。
次ページでは、最新予防法や自分で治す方法、オススメ市販薬についてご紹介していこうと思います!!
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