炭水化物抜きダイエツトの危険性は?また、効果がないとの噂も・・・



炭水化物ダイエットは、最近実践する人も多いダイエット法の一つです。

これは米やパン、麺類などの炭水化物を食べ過ぎないようにするというダイエット方法(1日60グラム、ごはん茶碗一杯分にする)で、手軽に始められ、続けやすいということもあり話題になっています。

しかし、このダイエットの安全性は、危険性を問う人も多いようです。

このダイエット法を推奨し、それに関する著書も多く執筆していたノンフィクションライター桐山秀樹さんが亡くなったことから、このダイエットについて様々な意見が飛び交っているようです。

炭水化物ダイエットの危険性は?

第一人者であった桐山さんが亡くなったことで、このダイエットに不安や危険を唱える人もいます。

桐山さんの死因は「急性心不全」だったと言われています。

亡くなる直前には血糖値は正常な状態だったという桐山さんですが、少し前から散歩の際に「疲れた」といってタクシーに乗ったこともあったそうです。

桐山さんはもともと心臓が悪く、その診察の際に糖尿病が見つかったそうです。

「糖質制限ダイエット」と桐山さんの死因については、因果関係があるのかは不明。

効果はあるの?

糖質制限ダイエットは、栄養素の偏りによる病気のリスクも言われています。

・糖質不足による脳の機能低下

・ケトン体増加による障害

・栄養バランスの乱れにより、ドロドロ血液になる

・食物繊維不足によるカラダの不調

・糖質不足によるイライラ

また、5年以上糖質制限を続けた人を調査したところ、20%死亡率が上がっていたというデータがあるとも言われます。

※糖質制限ダイエットで「寝たきり」が続出中

70代のとある男性が、人間ドックで『糖尿病予備軍』と診断されました。

定年後は家にこもることが多くなり、体重も70kgから85kgまで増え階段の上り下りなど、少し動くだけできつくなり最近は息もすぐに切れる。

このままではまずいと思い、45歳の息子が『1ヵ月で4kgも痩せた』と喜んでいたダイエットを始めました。

そのダイエットのやり方はシンプルで、ご飯やパン、芋、果物などの炭水化物に含まれる糖質の摂取量を一日130g以下に抑えるというもの。

炭水化物を極力減らせば、おかずはなんでも好きなだけ食べていいとのこと。

早速、男性はご飯や麺類などの主食をいっさい抜き、肉をメーンとするおかずで満たす食事を続けました。

その結果…1年半で9kgのダイエットに成功したそうですが、同時に大問題を抱え込んだそうです。

初めは調子が良かったそうで1ヵ月でお腹回りがスッキリし、体重が5kg減ったそう。

それから1年半、みっちり糖質制限をした結果、体重を85kgから76kgまで落としたそうですが…

次第に筋力が落ち、階段の上り下りが以前にまして苦しくなってしまったそう。

そんなある日、軽い尻もちをついてしまっだけで尾骶骨が折れ入院。

検査をしたら、骨密度が65%しかなく、骨粗鬆症と診断されたそうです。

そして、このまま長期入院すると寝たきりになるという主治医の判断で、この男性は自宅療養に切り替えたそうですが、いまだに足腰の筋力が戻らず歩けないままだそうです。

※認知症までまっしぐら

このようなことで、寝たきりになり一度失った体力を元に戻すのは容易ではありません。

多くの場合、急激に足腰が衰え、人の手を借りなければ日常生活が送れなくなります。

それは食事、入浴など身の回りの世話はもちろん、いずれトイレも自力でできなくなってしまいます。

以前できていたことができなくなり、思うようにならない毎日に絶望し、誰とも話したくないと思い始めそこからは、認知症までまっしぐらです。

判断能力がなくなり家族の顔も忘れ、孤独のうちに一生を終える。

さらに糖質制限ダイエットをすることで、血液もドロドロになると言います。

糖質制限をするとカロリーを補うために、脂質やタンパク質を大量に摂るようになります。

すると、血管に悪玉コレステロールが溜まっていきその結果、血管が傷んだり老化が進んだりして、脳梗塞や心筋梗塞を起こす可能性がどんどん高まるのです。

筋力低下、骨粗鬆症、動脈硬化が引き起こす脳卒中。

さまざまな病気との関係が指摘される糖質制限。

特に高齢者にとって、タンパク質は何よりも重要で貴重な栄養素です。

糖質制限のやりすぎで、不足する糖を補うためにタンパク質を消費することは、絶対に避けるべきなのです。

見た目だけが少し良くなったとしても、肝心の健康を損なったのでは何の意味もありません。

いつまでも健康に過ごすためには、ブームや手軽さだけで実践してしまうと大きな代償となり、取り返しのきかない状態にもなりかねません。

リスクを考え安易に試さない方が、よほど健康に過ごせるのかもしれません。

糖質制限を行う際の注意

糖質(炭水化物)は3大栄養素の1つです。

全くとらないのではなく、1100g前後はとるように心がけた方が良いでしょう

また、糖質制限ダイエット中に運動する場合には、前後に適度な糖質を摂取しましょう。

全く摂らないでハードな運動をした場合、体がストレス反応を起こしてバリア機能が崩れ、腸に穴があくリーキーガットや、疲れがいつまでも抜けない副腎疲労症候群を引き起こす危険があります。

女性では糖質制限を始めてから、体が冷えるようになったという人も多いようです。

慢性的な冷えを強く感じる人ほど、食事量を減らしたり運動量を増やしたりとカロリー収支をいくらマイナスにしても体重が一向に減らないという傾向があります。

そもそもダイエット法には、それぞれの体質によって合う合わないがあるものです。

過度なダイエットは健康を損なうこともあるので、十分注意したいものです。





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