冷え性対策は筋肉
女性が冷え症に悩まされる原因の多くは身体の構造にありますが、身体の構造を変えることは残念ながらできません。
冷え症を改善するには、その構造をカバーすることが必要です。
まずは運動して、筋肉量を増やしましょう。
運動すると筋肉が収縮、拡張します。
この繰り返しで熱が生まれます。
筋肉量が多ければ多いほど、生産される熱が多くなります。
運動が苦手な方は抵抗があるかもしれませんが、簡単な筋トレでも十分です。
例えばふくらはぎのトレーニング。
かかとの上げ下ろしをするだけでも、ふくらはぎの筋肉を強化することができます。
ふくらはぎは、第二の心臓と言われるほど強力なポンプ作用があります。
なので、ふくらはぎを鍛えると血液を押し出す力が強くなり、血流が良くなるのです。
男性も冷え性になる?
※主な原因
男性の冷え性が起こる原因は、主に3つあります。
ほとんどは生活習慣と関係しています。自分の生活習慣の中で、次のようなことに心当たりはありませんか?
1.冷たい飲み物が大好き?コールドドリンク症候群
「とりあえずビール!」といってしまう人は、実際の気温や体温の状態に関わらず、いつでも冷たいものを飲んでいる典型的な証拠です。
年中、冷たい飲み物を飲むことが習慣になると、飲み物の冷たさと摂る水分量が多くなることによって、からだの中が常に冷えた状態になります。
からだが冷えた状態が続くと、体温を調節する自律神経の働きが乱れたり弱くなったりするので、からだにさまさざまな不調が起こります。
2.オトコの宿命!?年齢とともに筋肉が脂肪に変わっていく
30歳を過ぎるころから筋肉は少しずつ脂肪に変わっていきます。
これは、男性ホルモンの分泌が減ることや、老化現象の1つでもあるため、男性なら誰でもやむを得ないことです。
つまり、男性は年齢と共に体温を作り出す筋肉が減り、熱が作られにくくなることと、冷たい性質を持つ脂肪が増えていくことが同時に進行するため、冷え性が起こるのです。
3.熱いオトコほどからだは冷えている?心がもたらす冷え
男性は、職場や人間関係などさまざまなストレスを多く抱えるほど、心を強く持とうとする働きが強くなりますが、これは同時に、からだの緊張が高まり血管が収縮したり血流が悪くなったりして、からだにとっては冷えの状態になります。
心を熱くすればするほど、からだは冷えていくのです。
「もう限界だ」と感じたときに、女性なら愚痴や不満として誰かに話して気持ちを共有しようと考えます。
しかし、男性は決してその弱さを表に出そうとはしません。ここが女性とは異なる男性の心理です。
※主な対処法
オトコの冷え性は確かに存在し、さまざまな病気や症状につながっています。
冷え性は決して女性に限ったものではなく、男性こそ冷え症を正しく認識し、予防や改善への対処をしていく必要があります。
1.コールドドリンク症候群にはスパイスの力でからだを温め返す
カレーには、さまざまなスパイスが使われています。
唐辛子、ターメリック、ガラムマサラ、シナモン、コショウ、コリアンダー…など、これほどからだを温めるスパイスが、たくさん使われている食べ物はないといえるくらいです。
週に1日か2日は、カレーを食べる日を作ることや、何を食べるか迷ったら、カレーにしましょう。
また、スパイスを摂ることが大切なので、カレーそのものでなくても、味付けをカレー風味にするのも良い工夫です。
もちろん、カレーだけでなくトムヤムクンなど、スパイスが豊富に使われるタイ料理や、ニンニクや唐辛子をたっぷり使う韓国料理などもおススメです。
さまざまな料理に使われるスパイスの力を利用し「温める」ことでからだの冷えを打ち消すことができます。
2.サウナに行くなら午前中がおススメ!朝風呂でシャキッと冷えをとる
サウナ好きの男性はとても多いと思います。
それならば、朝サウナをおススメします。
サウナといえば、仕事などが終わってから、夜に行くという人が多いと思います。
しかし、夜サウナに行くと本来、夜間は静かになるべき交感神経が活動してしまい、からだが休まらず、睡眠の質も低下してしまいます。
朝、サウナに行くようにすると午前中に交感神経が活動し、日中活動的に過ごせるようになります。
乱れた自律神経がシャキッと整います。
日中活動的な分、夜、副交感神経にスムーズに切り替わるようになります。
自律神経のバランスが少しずつ改善していくと、全身の血流が良くなり冷えによる症状が改善されます。
夜、良く眠れるようにもなります。
血流や睡眠が改善されると、からだが熱を作る機能が促進され、自覚できない冷えの症状でも、スッキリととれるのです。
毎日午前中に、サウナに行くことが難しくても、自宅のお風呂で、朝、熱めのシャワーを浴びるだけででも、冷えを取る効果が得られます。
それほど難しいことではありませんし、効果はてき面ですから是非試してみることをおススメします。
3.暑がりなオトコは寒がり?ウォーキングで体温調節力をアップ
暑がりな男性は多いのですが、暑がりな男性は同時に寒がりでもあります。
体温を調節する機能の衰えを防ぎ、自ら体温を作り出す機能を高めるために運動を行なうのです。
どんな運動でもかまいませんが、運動する習慣が少ない人はウォーキングやサイクリングから始めると良いでしょう。
男性が運動するときは、体重を落とすためというようなダイエットの意識ではなく、筋肉の働きを少しでも強くするというイメージで行うようにしましょう。
呼吸を深くして全身をリラックスして行うと筋肉に酸素が十分行き渡るので、さらに効果が高まります。
4.オトコの脳は瞬間湯沸かし器!?感情を鎮め、脳をリラックスさせる
ストレスを抱えやすい男性は、感情を穏やかにして自分自身で精神をコントロールすることが大切です。
そのためには、次のようなことを心掛けて行いましょう。
【オトコの脳をリラックスさせる7か条】
①怒りはエネルギーのムダだと思え
②感情を表に出す人間ほど幼稚だと思え
③人と比べるな、昨日の自分と比べろ
④感情的になると呼吸が浅く速くなるので、大きくゆっくり呼吸する
⑤誰にも邪魔されない自分ひとりの時間を作ることも必要
⑥小さなことにこだわらず大きな視点で物事を見ろ
⑦「~でなければならない」ではなく「~でもかまわない」と考える
こんなことを意識するだけでも、熱くなった脳をクールダウンすることができるのです。
5.痛くてクセになるオトコのツボ押し!余分な水分を出しからだを温める
冷えによる症状を取るために、誰でも簡単にできる方法にツボ押しがあります。
ツボ押しをすることで、血流が改善され、からだに溜まった余分な水分が排出されやすくなります。
それは、からだの冷えをとり、からだを温めることにつながります。
陽池(ようち)
手首をそらしたときにできるシワの真ん中の部分には、全身の血行を促進する陽池というツボがあります。
反対側の手の親指で少し強めに押してみましょう。
コリを感じる場合は、30秒ほど、もみほぐすようにして下さい。
湧泉(ゆうせん)
湧泉は足の裏にあるツボで、全身の血流を改善する効果があります。
足の裏の中心にある少しくぼんだ部分にあります。
足の裏は皮膚や脂肪が厚いので、ツボ押しグッズなどを使うとツボ押しの効果が高まります。
継続が冷え性の改善への道
身体を温める食べ物を積極的に食べるのも改善法の1つ。
身体を温めるためには、冬が旬の野菜や果物が最適です。
冬が旬の野菜にはネギや白菜、ニンジン、大根などがあります。
その他、唐辛子や生姜は身体を温める食材として有名ですね。
チーズなどの発酵食品も、血をサラサラにする作用があることで冷え症改善に効果があると注目されています。
マッサージも効果的です。
冷え性に効果的だと言われているツボを押すことで、すぐに手足が温まります。
以上2箇所が効果的だと言われています。手のマッサージのコツは、逆の手の親指をポイントに置き、人差し指の骨の下側に親指をもぐりこませるように当てます。
また、足のマッサージのコツは両手の親指を重ねてゆっくり押します。徐々に力を入れて押します。そのまま5秒くらい押したら、5秒かけてゆっくり離します。
これを10回程度繰り返します。
身体を温めると同時に血流が良くなり、更にリラックス効果で自律神経の乱れを改善できる半身浴もおススメです。
いくつか改善方法を紹介しましたが、大事なのは習慣づけること。
運動をする時間がなくてもエスカレーターを使わず階段を使うなど、日ごろから身体を使うことを意識するだけでも効果はあります。
冷えは慢性化すると体調不良にもつながりますので、日ごろの生活の中で出来ることから少しずつ取り入れて、冷えない身体に変えていきましょう。
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