刃物と砥石
切れなくなった包丁などを研ぐのは、簡単そうですが力の入れ方がとても難しいです。刃物を研ぐ際は、当然ながら砥石を使うことになるわけですが、実は砥石にも色々な種類があるのです。砥石の粒度によって、砥石の滑らかさが違います。
小さい数字が荒く、大きくなるほどに細かくなり、荒砥石、中砥石、仕上砥石と言われます。荒砥石は、包丁が欠けた際に修正するために使われます。中砥石は包丁の切れ味が悪くなった時に使い、仕上砥石は鋭い切れ味を求める時に使います。
このように、包丁の状態によってそれぞれの砥石を使うようにします。家庭では、包丁の切れ味を良くする中砥石があれば充分です。金属を研ぐ際には、水は欠かすことができません。水によってすべりを良くすると共に、金属と砥石による摩擦熱が発生しないようにします。
水を吸収しやすい砥石は研ぐ際に水を使う必要がありませんが、使う前に水に漬けておく必要があり、使用後は乾かさなければいけません。水を休吸収しない砥石は、直ぐに使うことができ使用後も乾くのが速いです。ですが、研ぐ間は水をかける必要があります。
刃物の研ぎ方、コツは圧力?
刃物を研ぐ際の大切なポイントである圧力にについて、刀鍛冶の親方であるBob Kramerさんが解説しているのでご紹介いたします。Kramerさんによると、鋭い刃物を研ぐ際には約1.8〜2.7キロの圧力をかけます。
かなり切れ味の鈍った包丁を研ぐ時には、およそ3.4キロの圧力が必要です。計りを押すことで、具体的な圧力を知ることができます。それでも分からない時には、圧力をかけ過ぎかなと感じるぐらいまで力を入れて研ぐと良いです。
この圧力に達していないと、研ぐのではなくただこすっているだけになってしまうようです。「かけ過ぎかな?」と思うくらいでちょうど良いとのことなので、思ったよりも力を加えないといけないのかもしれませんね。
そうなると、機械に頼りたいという方も出てくるでしょう。また、ただ研ぐだけでなくいつ研ぐべきかも気になるところ。それらは次のページで詳しくご紹介いたします。
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