注意していたのに食あたりになってしまった!
そんなときに知っておくと役立つ食あたりの原因や治し方、食あたりを治すのに役立つ食べ物と、逆に避けた方が良い食べ物についてご説明いたしましょう。
食あたりの症状
まずは、食あたりの症状から解説していきます。
食あたりとは、食べ物の中に含まれた細菌を摂取することが原因で、起こる症状の総称です。
食あたりにかかると下痢、嘔吐、腹痛や発熱など、摂取した細菌やその量によって、実に様々な症状が発生します。
また、潜伏期間も摂取後30分~約1週間とかなりの差があり、中々食あたりだと自覚できないこともあります。
原因となる細菌には感染型と毒素型があります。
※感染型
細菌が付着した食品を摂取することにより、腸内に病原菌が侵入し増殖することによって引き起こされます。
この場合、感染者の体調やその天候によって症状の重さや潜伏期間が左右されます。
⑴サルモネラによる食あたり
潜伏期間が12時間~約2日間と比較的短い傾向にあり、発症すると嘔吐・腹痛に加え、水溶性の便や柔らかい血便がでることがあります。
⑵カンピロバクターによる食あたり
動物の消化器官内に発生する細菌で、初期症状が発熱、下痢、嘔吐、めまいなど風邪の初期症状とよく似ているため、食あたりという判断が遅れる場合があります。
潜伏期間も2~5日とやや長めですが、回復速度はサルモネラ菌などと比べ早くなっています。
⑶腸管出血性大腸菌(O-157)による食あたり
死亡例も多数報告されている、毒性・感染力の強い特に危険な細菌です。
身体の弱い子供や老人などは、合併症を引き起こす可能性があるので十分注意しましょう。
家畜の大腸に増殖するこの細菌は、体内に侵入すると4日~約1週間程度の潜伏期間を経て激しい嘔吐や下痢、発熱などを引き起こします。
また、へそから下腹部にかけて強い腹痛を感じることも特徴的な症状です。
※毒素型
感染型と比べ、比較的潜伏期間が短いタイプの食あたりです。
生体内毒素型(細菌が体内で増え毒素を作る場合)もあります。
⑴ボツリヌス菌による食あたり
4~36時間程度の潜伏期間。肉類や魚、缶詰めなど真空包装の食品に多く発生し、感染するとめまいや頭痛の症状が現れます。
また、汗や唾液の分泌障害、呼吸困難などの症状も確認されています。
身体の筋肉が上手く動かなくなる神経障害が発生するので、感染すると上手く歩いたり動けなくなったり、舌が痺れて上手くしゃべれなくなるなどの、身体的な症状を多く発症します。
幼児がはちみつなどを摂取することでボツリヌス菌に感染すると、神経障害を訴えることができる命にかかわる場合もあります。
⑵ブドウ球菌による食あたり
さらに短く2~4時間程度で症状が発生。
弁当やおにぎり・サンドイッチなど調理された食品から、感染する可能性が高い細菌です。ブドウ球菌に感染すると激しい下痢・嘔吐に見舞われ、時には発熱や筋肉痛などの症状が現れることもあります。
ブドウ球菌による食あたりは他のものと比べ回復速度が速く、24時間以内、長く見ても2日程度で回復することが多くあるようです。
食あたりになったら避けたほうがい良い食べ物について
逆に食あたりになった後は避けたほうがよい食べ物・飲み物についても解説しておきましょう。
こちらは簡単です。
胃腸の消化に負担がかかるものは避けるようにしてください。
コーヒーやアルコールはNGです。
牛乳が飲みたい場合は、温めてから飲むようにしてください。
生のフルーツは柑橘系とパイナップル、キウイは避けましょう。
弱った胃壁、腸壁のタンパク質を分解してしまう成分が入っていますので避けてください。
また、脂分の多いものもしばらくは我慢したほうが良いでしょう。
更に詳しい食あたりの対処法については次ページでご覧ください!!
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