喉が詰まる感じで息苦しい場合は、甲状腺の病気?治し方にはある特徴が・・・



喉が詰まっているような気がして、息苦しいし病気かな?と心配になりますよね。

喉の詰まりによる息苦しさから、考えられる病気があるのかをご紹介いたします。

喉が詰まる感じで息苦しい

何か詰まっているわけではないのに、喉が詰まったような感覚で、息苦しいという症状が続く場合は、病気や精神的なことが関係しています。

どのようなことが考えらえるのでしょうか。

♦喉の炎症や扁桃腺の炎症

風邪の症状などで、喉や扁桃腺が炎症を起こし、一時的に腫れることで喉の詰まりを感じることがあります。

この場合は同時に発熱や、吐き気などの症状も起こることが多いです。

♦逆流性食道炎

胃酸や食べた物が食道に逆流し、炎症を起こすことで喉の詰まりを感じることがあります。

正常な胃の入り口は、横隔膜の働きでしっかりと閉じています。

これにより、胃酸や食べた物の逆流を防いでいますが、脂肪分の多い食事などで、胃に負担がかかりゆるんでしまうことがあります。

♦気管支ぜんそく

気管支ぜんそくは、気道がせまくなり喉の詰まりを感じることがあります。

♦咽喉頭異常感症

熱もなく喉の炎症や気管支の炎症があるわけでもなく喉の詰まりを感じることがあります。

この場合は精神的なことが大きく影響しています。

うつ病や自律神経がうまく働かない状態でいると、喉の詰まりや異物感を感じることがあります。

♦咽頭がん、食道がん

声枯れや、咳が止まらなかったり、喉の詰まりを感じることがあります。

風邪の症状と似ていますが、長引く場合はこのような病気が原因の場合があります。

♦甲状腺の病気

甲状腺に病気がある場合は、喉の詰まりのほかに、喉ぼとけが大きくなったように感じたり、むくみや太る、痩せるなどの
症状があります。

病気の種類によってこの症状は変わってきます。

甲状腺の病気の疑いも・・・

甲状腺の病気には『バセドウ病』と『橋本病』があります。

『バセドウ病』

バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に作られる病気です。

男性より女性が多く発病しており、年代別ですと30代から40代がもっとも多く発病しています。

バセドウ病は家族内に同じ病気にかかった人がいる場合はかかる可能性が高いので注意が必要です。

しかし、出産などによる体の急激な変化によって発病することもあるので、遺伝的な要因がないからと言って安心はできません。

『橋本病』

橋本病とは、甲状腺ホルモンの分泌が少なくなる病気です。

疲れやすさや眠気を感じるようになり、精神的に不安定な状態が続くので、うつ病などの精神疾患と間違われることがあります。

甲状腺ホルモンが減少すると、代謝が低下するため、あまり食事をとらなくても太りやすくなるのも特徴です。

バセドウ病と同じように遺伝的要因もありますが、出産などの環境の変化によるものもあり、いまだにはっきりとした
原因はわかっていません。

治し方

このような甲状腺ホルモンの異常による症状の治療には薬物療法があります。

『バセドウ病』

細胞診や、血液検査によってバセドウ病と診断されたら早めの治療をはじめましょう。

・薬物療法

甲状腺ホルモンを正常にもどすために、薬を服用します。

1~2か月程度で甲状腺ホルモンは正常となる場合が多いですが、この時点で薬を止めてしまうと、症状がでてきますので
しばらくは医師の指示のもと服用を続ける必要があります。

・手術

薬物療法での副作用や、甲状腺が大きいなどの理由で、手術による治療が必要になる場合があります。

術後に傷あとが残ったり、残した部分が大きいと再発の可能性はありますが、早期に治療できるメリットがあります。

・アイソトープ療法

アイソトープ療法とは、放射線を当てることで甲状腺の細胞を破壊し、過剰な甲状腺ホルモン量を減らしていく治療法です。

しかし、日本でこの治療法が実施できる医療機関は限られています。

『橋本病』

細胞診や、血液検査によって橋本病と診されたら、なるべく早めに薬物による治療をはじめましょう。

甲状腺ホルモン製剤を服用することで、多くの場合は1~2か月程度で自覚症状がなくなる傾向にあります。

薬の服用をやめると症状が出てくることがありますので、医師の指示のもと、長期の服用となることもあります。

このように、甲状腺ホルモンをコントロールしていけば、日常生活は問題なく送ることができます。

また、海藻類を多く摂ったり、うがい薬(ヨード)を頻繁に使用すると、甲状腺の機能が低下することがありますので、注意が必要です。

喉の詰まりから考えられる様々な病気の可能性をご紹介しました。

その中でも甲状腺の病気はうつ病などの精神疾患に間違われることがあり、注意が必要です。

治療法は薬物が基本ですが、うまくコントロールできれば日常生活には支障はありません。

治らないような、こわい病気ではないので、早期に発見して治療にとりかかることが大切です。





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