耳くそがたまりやすい人の理由は?また、湿っているのは病気の可能性も・・・



皆さんは、正しい耳のケアをされていますか。

耳垢が多くなると「耳の中がかゆい」「耳の中で音がする」「聞こえにくい」などの症状があらわれます。

この症状の原因は、耳掃除のやりすぎがこのようなことを招いています。

今回は、耳くそがたまりやすい人の理由や対処法、湿っている耳垢は病気なのか?などについて詳しくご紹介します。

耳垢とは?

そもそも、耳垢とはどうやってできるのでしょうか。

耳垢腺や皮脂腺からでる「分泌液」「ちり」「ほこり」「耳の中の毛」「はがれ落ちた皮膚」などが混ざったものが、耳垢です。

そして耳垢は、食事の際の「噛む動作」「あくび」「おしゃべり」といった、外耳道の上皮の動きやあごの動きによって、耳の外側(開口部)に向かって徐々に移動していき耳垢は乾いて、耳の穴から自然に落ちるために耳掃除は必要ないという考えもあります。

さらに、耳掃除を奥までしてはいけない理由については、耳垢腺は外耳道の外側と内側の境目あたりから始まっています。

そのため、外側の1/3の部分からしか分泌液は出ません。

ですから、無理な耳掃除で耳垢を奥に押しこめてしまい、耳の中を傷つけてしまうことがあります。

耳くそがたまりやすい人の理由

1.耳そうじのやりすぎ

耳垢が多くなる原因のひとつとして、耳掃除のやりすぎが考えられます。

こまめに耳掃除をおこなっていても、耳垢が多くて気になる場合には、耳鼻いんこう科でとってもらうようにしましょう。

ちなみに、自身で耳掃除を行う場合には、月に1~2回でじゅうぶんです。

2.自然に外に排出されるのを妨げられている

外耳道がせまい人は根本的に耳垢がたまりやすく、湿った耳垢の人は重量がある分、自然な排出が難しいので耳垢がたまりやすいとされています。

その場合は、耳鼻いんこう科での定期的な耳掃除をおすすめします。

3.耳掃除によって耳垢を奥に押し込んでいる

耳掃除をよくおこなう人は、外耳道を傷つけたり耳垢を奥に押し込んでしまったりしていることがあります。

奥に入り込んだ耳垢は、自然に排泄できなくなってしまいます。

そのため耳鼻いんこう科でとってもらう必要があります。

4.外耳道湿疹

外耳道の皮膚は表皮が薄く、外からの刺激に対してとてもデリケートです。

そのため耳掃除をしすぎると皮膚が荒れて湿疹になることがあります。

そうなると、かゆみが増し黄色の分泌液がでてきます。

黄色い分泌液は固まると耳垢のようになるため「耳垢が多くなった」と感じることがあります。

5.慢性外耳炎

耳垢が多いと思ってとりすぎてしまうと、外耳が乾燥しやすくなります。

そこに細菌やカビが繁殖することで、慢性的な炎症を起こしてしまいます。

また耳垢が湿ることで自然に出にくくなり、多くなったように感じるかもしれません。

6.耳垢栓塞

耳垢がたまり過ぎて固まってしまうことによって、耳の穴をせまくしたり詰まらせたりする場合があります。

そうなると「耳の閉塞感」「難聴」「耳鳴り」自分の声が大きく響く「自声強聴」などの症状があらわれます。

さらに、プールやシャワーで耳に水が入ることによって、たまった耳垢がふやけて外耳道を圧迫することで気づくことがあります。

7.慢性中耳炎

慢性中耳炎など耳の病気を手術し、治療が終わったときにかさぶた状の耳垢が見られることがあります。

この場合は、定期的に耳鼻いんこう科を受診し、病気が再発していないかチェックをしてもらうとともに耳掃除をしてもうらうと安心です。

※対処法

1.耳掃除の回数は月に1~2回でじゅうぶん。

2.耳掃除は清潔な綿棒で行いましょう。

3.見えやすい場所のみを掃除する程度でOK。

次ページでは湿ってる耳垢の人の特徴や、それが意味する人体への影響についてご紹介します!!





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