胃もたれが続く原因はがん!?特に、女性に多いとの噂も・・・



対処法

胃のむかつきの原因が、明らかな食べ過ぎや、軽い疲労からくるストレスなど、自身で原因が想定できる場合は、市販薬やセルフケアで対応することもできます。

しかし、中には注意しなければならない場合もあります。

胃のむかつきやみぞおち周辺の痛み等の症状が続いている場合は、「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」の可能性があり、放置すると危険です。

胃の中で出血してしまうなどの合併症を引き起こす可能性があります。

さらに胃のむかつきとともに、右下腹部の痛みがある場合は「虫垂炎」の可能性があります。

気付かず我慢して放置してしまうと、腹部全体に炎症がひろがり重篤な状態になることがあります。

そして、急激な胸の痛みが起こった場合は、「狭心症」や「心筋梗塞」のこともあります。

心臓の病気なので胃がむかつく症状は出ないだろうと勘違いして見過ごすと、症状が悪化してしまうことがあります。

胃がんの場合も、初期症状に気付きにくいといわれていますが、その中でも胃のむかつきが続くことや、吐き気等の症状は胃がんの症状で出やすいので、少しでも気になる症状がある場合は受診することをおすすめします。

胃のむかつきの対処法は、原因によりまったく異なります。

場合によっては、対処法を間違えると逆効果のこともあるので注意が必要です。

また、薬に頼りすぎると、逆に胃への負担を増やしてしまうことにもなりかねないので、毎日の食事内容をみなおし、改善していくことも重要です。

1.胃の機能低下には、消化を促進する薬

胃の運動機能が低下して、消化がとどこおることで起こる胃のむかつき感は、「ぜん動運動」といい、消化するときの胃の伸縮運動をうながします。

胃の機能を活性化する「消化機能調整剤」や、「健胃剤」を使用します。

2.食べ過ぎには「消化酵素剤」

食べ過ぎが原因で消化不良になり、胃のむかつきを起こしている場合は、消化酵素剤を使用すると、消化が促進されて消化不良が解消されるでの胃のむかつきを解消するために使われます。

3.疲労やストレスには、胃酸を抑える薬

疲労やストレスが原因で胃酸が過剰に分泌され、胃の粘膜が刺激を受けているような状況であれば、胃酸をおさえる「制酸剤」が配合されている薬をつかうと効果的です。

いかがでしたか。

胃の不調が続いているのに、「我慢できない程の痛みではないし、まさか病気ではないだろう」と放置していると、取り返しがつかない状態に陥る可能性があります。

不調が続くときは、自分だけで判断せず医師に相談してみましょう。

機能性ディスペプシアにご注意を・・・

ある女性は、20年間胃もたれの症状がありました。

それに、半年程度みぞおちの痛みが加わったのです。

しかし、上部消化管の内視鏡検査を受けても、異常は見つかりません。

何もないのならと放置していたのですが、症状が緩和されることはありませんでした。

症状が悪化するため、消化器内科を受診してみると、「機能性ディスペプシア(FD)」であることが分かったのです。

命に影響がある病気ではありませんが、場合によっては生活に支障が乗じることがあります。

内視鏡検査だけでなく、レントゲンでも発見することができないため、みぞおちに症状が出ることで初めて診断することができるのだそうです。

※原因は?

発症には、ストレスや不安が大きく関わっているとされており、自律神経の乱れから、消化した食べ物が胃にとどまってしまいます。

そのため、すぐにお腹がいっぱいになってしまったり、みぞおちに痛みを感じるようになるのです。

他にも遺伝などが原因となる場合があるようです。

1週間の内、1日以上胃もたれなどの症状があり、それが3ヵ月以上続くとFDの疑いがあります。

また、その期間が長引くほど、胃がんや胃潰瘍のリスクが高くなってしまします。

これくらい大丈夫ではなく、病院を受診することが大切です。

※予防するためにできること

しかし、FDの難しいところは、通常の検査では病気が見つからないところ。

病気が見過ごされると、症状の改善を求めて、病院を転々としなければならないこともあります。

あらゆる可能性を考え診断をしてくれる医師と、患者の信頼関係が必要になります。

そのため、双方に根気強さが必要になるかもしれません。

FDの診断が出ると、基本的には薬物療法になるため、入院の必要はありません。

一般的な生活習慣病同様、食事や生活習慣の改善が一番の予防になります。

健康的な食生活や規則正しい生活、適度な睡眠などが大切です。

健康は、私たちが当たり前の生活を送るために必要なものです。

それを守るためにも、できることから少しずつ改善していきましょう。





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