症状が出た場合の正しい処置
1.まずは応急処置をする
指を負傷したときは、それが突き指か骨折か判別する前に「RICE処置」を行います。
つまり、どちらであろうと応急処置としてやることは同じです。
「RICE処置」とは、Rest(安静)・Ice(冷却)・Compression(固定)・Elevation(患部を心臓よりも高い位置に上げる)の頭文字をとった総称です。
まずは、患部を冷やします。
そのままにしておくと炎症が進み、腫れがひどくなります。
炎症が悪化すると痛みも増すので患部を冷やしましょう。
次に患部を固定することです。
動かすことは炎症をさらに悪化させ、痛みが激しくなります。
また、もし骨折していた場合、治るまで時間がかかったり、完治しなくなることもあります。
なので動かさないでください。
添木などがあれば固定して指を縛り付けましょう。
その時には縛り付ける位置は患部を避けて、きつく縛りすぎないようにしましょう。
心臓よりも上の位置を保つことも大切です。
心臓より下の位置だと血流が盛んになり、炎症か進みやすくなるのです。
なので患部を心臓より高い位置に保つと痛みが軽くなり、腫れもひどくなりにくくなります。
2.病院へ
・指が異常な方向に曲がっている
・指を全く動かせない
・激痛がある
・指が通常時の2倍以上腫れている
・内出血がみられる
このような症状の場合、骨折や腱断裂の可能性があるので、放置せず整形外科を受診してください。
骨折を放っておくと危険
普通の骨折は放っておくと痛いですが、場合によっては骨折に気が付かないでそのままにしてしまうこともあります。
放置しておくと指が変形したり、骨がくっつかなくなります。
骨折した場所は骨細胞が増えてしぜんにくっつきます。
しかし、くっつくときに元と同じ状態でくっつかない場合があります。
こうなると骨折した場所が変形したままになったり、関節が曲がったままになったりします。
骨折の治療は正しい状態で固定し、元と同じ形で骨が再生されることが大切です。
病院で診てもらってください。
骨折した部位を常に動かしていると骨がくっつかないままになります。
こうなると自然にはくっつかないので外科的な手術が必要になります。
いかかでしたか。
突き指は軽度であれば捻挫などで済みますが、中度~重度になってくると骨折や腱断裂を起こすことがあります。
痛みや腫れといった症状は、捻挫も骨折も同じなので、どうしても見分けがつきにくいと思います。
いずれにしても指を負傷したときはRICE処置を行って、痛みや腫れが長引くようなら早めに整形外科を受診してください。
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