逆流性食道炎の症状かチェックすべき点はあそこ!背中痛と咳に注意!?食事療法で治すやり方とは…?



長く続く咳は要注意

 長く続く咳も、逆流性食道炎が原因かもしれません。乾いた咳や、激しい咳がいつまでも続く場合は疑わしいです。逆流性食道炎は消化器系の病気なのに、なぜ咳が出るのでしょう?

 これは、それぞれの器官の位置関係に関りがあります。肺につながる気管の入口を「喉頭」と言いますが、この喉頭は食道と接しています。胃液が逆流すると、喉頭にまで達してしまいます。

 咽喉には胃のようにバリア機能がないので粘膜が炎症を起こし、慢性的な咳を引き起こすのです。咳だけだと風邪などと区別がしにくいかもしれません。

 まず、「3~8週間以上咳が続く」「胸やけ・吐き気・呑酸を伴う」といった症状に注意。そして、胃カメラで所見が見られれば逆流性食道炎と診断されます。

食事療法も取り入れて

 胃の入り口付近には、胃の内容物や胃酸を逆流させない役割のある「下部食道括約筋」があります。この下部食道括約筋の機能が弱っていたり、胃酸の分泌が活発になることが逆流性食道炎を引き起こしますが、元々の原因は食べ過ぎ、食生活の乱れ、飲酒・喫煙、肥満、妊娠、加齢などです。

 逆流性食道炎は胃酸の逆流を防ぐ酸分泌抑制薬等で治療しますが、症状は治まったとしても根本的な解決には至りません。刺激の強い食べ物や脂っこい食べ物、消化の悪い物は避けたり「煮る」「茹でる」「蒸す」といった調理方法を中心にするなど、食生活を変えることも必要です。

 逆流性食道炎はすぐに命に危険があるという病気ではありませんが、放置しておくと潰瘍になってしまうこともあります。チェックしてみて当てはまる症状があるのなら、病院受診や食生活の見直しをお勧めします。

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