梅毒の感染経路
梅毒は、「梅毒トレポネーマ」という細菌が感染することで発症する感染症です。梅毒トレポネーマは皮膚や粘膜の小さな傷口から体内へ侵入し、血流にのって数時間後には全身に広がります。
感染経路は主に性行為です。感染している部位が皮膚や粘膜と直接、接触することで感染します。性感染症の1つとして、多くの方が認識していると思います。
梅毒の患者数、5千人を初突破 - 最多は東京、都は対策本腰へhttps://t.co/clhWPWfsTL
— 共同通信公式 (@kyodo_official) January 5, 2018
そして、“昔の病気”のイメージも強いのではないでしょうか。たしかに医療技術の進歩によって不治の病でなくなりましたが、ここ最近若い人の中で特に女性の罹患者が増えてきました。
実は重症化すると神経障害や認知症を伴い、最悪の場合死に至るケースもあり得ます。そうなる前に早期発見、早期治療が重要です。
かゆみが症状ではない?
梅毒の症状は第1期から第4期に分けられ、感染してから経過と共に出る部位や種類が変わります。前述したように早期発見・早期治療が不可欠なのですが、見逃しやすいのも梅毒の特徴です。
主な理由は2つで、まずは第1期である初期症状が出る部位が目立ちにくい所であること。初期症状として現れるのが初期硬結という小さなしこりで、感染した部分にできます。
【1期梅毒①】梅毒の最初の症状は、「硬性下疳(こうせいげかん) 」と呼ばれる。感染から数日〜3ヶ月(平均3週間)後、菌が侵入した部位にしこりができ、やがて潰瘍になる。また、近くのリンパ節が腫れることもある。痛みや痒みは無いことが多く、3〜6週間の間に自然に消えてしまう。 #梅毒
— 性病bot (@stdbot) January 2, 2018
しこりの表面の皮膚が破れ潰瘍になることもありますが、いずれにしてもかゆみや痛みはありません。それに加えて好発部位が女性の場合、大小陰唇や子宮頚部で普段あまり見ることがない部分なので、気づきにくいのです。
太ももの付け根が腫れることもありますが、第1期の症状は2~3週間ほどで自然になくなるので見逃すケースが多くなります。もう一つの理由については、次のページで詳しくご紹介いたします。
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