梅毒の初期症状、女性はかゆみに注意!?男性の場合や感染経路、治療方法まとめ!



梅毒の感染経路

 梅毒は、「梅毒トレポネーマ」という細菌が感染することで発症する感染症です。梅毒トレポネーマは皮膚や粘膜の小さな傷口から体内へ侵入し、血流にのって数時間後には全身に広がります。

 感染経路は主に性行為です。感染している部位が皮膚や粘膜と直接、接触することで感染します。性感染症の1つとして、多くの方が認識していると思います。

 そして、“昔の病気”のイメージも強いのではないでしょうか。たしかに医療技術の進歩によって不治の病でなくなりましたが、ここ最近若い人の中で特に女性の罹患者が増えてきました。

 実は重症化すると神経障害や認知症を伴い、最悪の場合死に至るケースもあり得ます。そうなる前に早期発見、早期治療が重要です。

かゆみが症状ではない?

 梅毒の症状は第1期から第4期に分けられ、感染してから経過と共に出る部位や種類が変わります。前述したように早期発見・早期治療が不可欠なのですが、見逃しやすいのも梅毒の特徴です。

 主な理由は2つで、まずは第1期である初期症状が出る部位が目立ちにくい所であること。初期症状として現れるのが初期硬結という小さなしこりで、感染した部分にできます。

 しこりの表面の皮膚が破れ潰瘍になることもありますが、いずれにしてもかゆみや痛みはありません。それに加えて好発部位が女性の場合、大小陰唇や子宮頚部で普段あまり見ることがない部分なので、気づきにくいのです。

 太ももの付け根が腫れることもありますが、第1期の症状は2~3週間ほどで自然になくなるので見逃すケースが多くなります。もう一つの理由については、次のページで詳しくご紹介いたします。





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