みなさんの身近なおやつといえば、何を連想しますか?
あるいは、小腹がすいた時やちょっとした宴会、パーティのつまみにも活用されているものといえば!
そうです、ポテトチップスです。
ポテトチップスといえば、今はカルビーさんと湖池屋さんがすぐに思いつく方も多いでしょう。
購入する時に、どちらの商品というよりは、味で購入している人が多いかもしれませんね。
ジャガイモを薄くスライスしたものを油で揚げたおやつです。
もちろん、自宅でつくることもできますし、レストランなどでハンバーグなどの肉料理の付け合わせとして出されることがありますね。
そんな、食べ物が気軽に食べることができるように開発されたのが、ポテトチップスです。
発売当初は味、風味はそれほど種類はありませんでした。
今では、うすしお、のりしお、コンソメ、バター、ガーリック、梅、しょうゆなどなど、あげたらきりがありません。
スーパーだけではなく、コンビニや駄菓子屋さんにも、何らかの味のポテトチップスは販売されています。
そんな庶民のおやつが店頭からなくなったら・・・と思うと、生活には影響ないものの、ちょっと寂しい気持ちになりますね。
そんな庶民のおやつのポテトチップスのビザポテトに事件が起きたのです。
今回は、この事件の真相に迫ってみたいと思います。
大人気商品
みんなに愛されているポテトチップスも、今や多くの種類の味のものが販売されています。
これだけ多くの種類のものが販売されているには、訳があります。
それは、メーカー側もより多くの人のニーズに応えたいということから、次々に開発され、販売されるのです。
その中で、なんといっても、大人気なのは、薄しお味、のりしお味、コンソメ味が上位をしめるようです。
その上で、男性、女性別に人気が分かれるのは、コンソメ味の順位が男性の方が上にくるようです。
この三つの味がある意味定番になっているのではないでしょうか。
だから、いずれかの味は大型スーパーで売れ切れになっていても、コンビニでは在庫があるというわけです。
メーカーも売り損がないように供給しているわけです。
そんな庶民のおやつのポテトチップスに事件が起こったのです。
事件とは?
一体、何がおきたのでしょうか?
今から3年ほど前にさかのぼります。
2016年の秋に北海道を襲った巨大台風です。
じゃがいもといえば、北海道が日本では一番の産地ですよね。
この台風襲来によって、ジャガイモの供給が危ぶやまれました。
じゃがいもの収穫量が激減し、その翌年の2017年2月から4月にかけて、ポテトチップスを製造するための十分なじゃがいもを確保できない見通しが立ちました。
そのために、ニュースなどで大きく取り上げられたわけです。
生産地からの、十分な量を確保できなくなると、消費者への影響が起こります。
それが、高値高騰という連鎖が起こりました。
ポテトチップスの場合、じゃがいもを加工して、製品として流通させるだけの十分なじゃがいもを確保できないとメーカーが判断しました。
そして起こったのは「販売中止」です。
しかし、正確には、終売、つまり商品生産を終わりになります。
販売中止、販売する予定を取りやめます。
また、販売休止、販売のお休みの3つにわかれます。
いずれにしても、消費者心理として、「これは買いためておかないといけない!」という消費衝動を煽ることになったのです。
実際に2017年3月に販売終了となった商品がいくつかあります。
それが、「ピザポテト」「ポテトチップス リッチコンソメ」「頑固あげポテト 香ばし塩味フラットタイプ」「お徳用ポテトチップスリッチコンソメ」「ポテトチップスのり醤油」などです。
終了ですから、もう生産販売されることがなくなったということです。
もちろん、その後、じゃがいもが確保でき生産販売されている商品はあります。
つまり、完全にポテトチップスという製品がこの世からなくなったわけではなく、生産地である北海道を収穫間近に台風が直撃し、生産量が大きく減量となってしまったということなのです。
販売休止になった結果
さて、このじゃがいも生産量の減量のため、メーカーが製品販売量を一時的に制限をかけたというのが真相なわけです。
同時にメーカーにとっては、増えすぎた味の種類を見直す良い機会だったのかもしれませんね。
つまり、売れ筋に集約することで、顧客離れを防ぎ、安定的に供給し、購買してもらうという循環を維持することです。
そうすれば、売り上げに多少の変動はあったとしても、数年単位で見直す良い機会にもなったのかもしれません。
珍しいものや人気がない商品を作っても、それは一過性のもので、いつまでも売れ続ける保証はありません。
企業戦略としては、おのずといかにして安定的な供給と売れ行きを維持するかを考えなければなりません。
ポテトチップスの「ピザポテト味」が好きな人にとっては、ちょっぴり悲しい事件だったかもしれません。
食品メーカーでは、お客様相談室を設けていますので、「ピザポテト復活」をアピールし続ければ、もしかすると、限定版で生産される可能性はあります。
いかがでしたか?
ポテトチップスという商品がなくなったわけではなく、「ピザポテト味」の生産が終わったということだったのですね。
ポテトチップスファンのかたでしたら、少しは安心したのではないでしょうか。
昨今の異常気象が私たち消費者にもたらす事件でした。
何事も慌てずに、状況を確認してから行動を起こすことが大切です。
それは、日々の生活の中にも垣間見えて面白いものですね。
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