いまやスーパーや家電量販店には、様々なメーカーの電池が並んでいますよね。
しかし実際のところ、どれが本当に長持ちでハイパワーなのかは、パッケージではわかりません。
その中も電池選びに悩んでしまうのは、アルカリ電池。
どの電池も「長持ち」「パワフル」が謳われていて、いずれも強そうなネーミングに金色を使ったカラーリングで、他社製品よりもワンランク上っぽい感じを出そうとしています。
さて、今回はそんな悩んでしまうアルカリ電池の性能比較をしてみました。
乾電池をメーカーごとに比較した結果
偏にアルカリ電池と言っても最近では、100円ショップでも手に入れられるものから、コンビニや電気店、ホームセンターやスーパーなどのプライベートブランド商品など、どれを買ったらいいのか分からない…という人が多いことでしょう。
そこで今回は、国内の主要電池メーカーに絞って調べ、その中でも一番ハイグレードな電池を選び、実験してみました。
さて、国内有名メーカーのアルカリ乾電池をテストして、こんな機器にはこの電池が最適という結果とは…。
①パナソニック「EVOLTA」
とりあえずどんな機器にもおすすめするのは、パナソニックの「EVOLTA」。
値段はそれなりに高いですが、長寿命で高い電圧を出し続けられるので、性能と価格のバランスも取れています。
そのことから”損はしない電池”と、言えるでしょう。
電池選びが面倒な場合は、とりあえず「EVOLTA」を買っておけば間違い無いと思います。
豆電球式の懐中電灯やランタン、小型の携帯ラジオなどには、常に高い電圧を出せるパナソニック「EVOLTA」が一番。
多少豆電球が暗くなりますが、富士通の「PremiumG」も費用対効果が高いのでおすすめです。
②富士通「PremiumG」
次に、LED式の懐中電灯や音楽プレイヤー、電子辞書やICレコーダなど、電圧の低さがそれほど機能を左右しない機器では、利用時間的に富士通の「PremiumG」がベストです。
③日立マクセル「ボルテージ」
日立マクセルの「ボルテージ」は、購入価格の安さでおすすめします。
モーターを内蔵する乾電池式のシェーバーやおもちゃ、そしてスマホの緊急充電器など、連続してかなりの電力を消費する機器には、長時間利用でき、1時間あたりの電池代が最も安かった日立マクセルの「ボルテージ」をおすすめします。
④ソニー「STAMINA」
デジカメやストロボ、電動歯ブラシやハンディ無線機など、大電力でも電池を継続して使わない機器には、ソニーの「STAMINA」がおすすめ。
旅先でのスナップ写真のように、電池を休ませている時間が長い場合は、どの電池よりも回復力の高さで、多くシャッターを切れる可能性が大きいようです。
⑤三菱「POWERアルカリEX」
ミニ四駆のタイムアタックなど、とにかく大電流が欲しいという場合は、三菱の「POWERアルカリEX」もしくはパナソニックの「EVOLTA」がおすすめ。
中でも瞬発力を重視するなら三菱、少しでも長く大電流が欲しい場合は、パナソニックという使い分けをすると良いと思います。
他にも、常備灯やあまり使わない機器のリモコンなど電池を入れっぱなしにしてしまう機器は、液漏れに強い電池がベストなので、「5年間の液漏れ保証」つきの日立マクセル「ボルテージ」に決定!
イザというときの備蓄用電池なら、10年間と期限が長い富士通の「PremiumG」か、パナソニックの「EVOLTA」を緊急時の持ち出しセットに入れておきましょう。
寿命を伸ばす方法
リモコンや時計など幅広く利用されている乾電池ですが、せっかく買ったのだから長持ちしてほしいですよね。
今回は少しでも長持ちをさせる方法を紹介します。
※電池がきれるってどういうこと?
電池がきれるということは、使用している途中で電圧が低くなり電気機器が作動しなくなることを言います。
電池の正しい保存方法は、保存するときに高温多湿を避けることです。
乾燥しすぎていたり、じめじめしたところにはおかないでください。
めったに使わない場合は容器から外してビニール袋に入れ、空気を押し出してしっかりと口を結んでください。
そして換気の良い、乾燥した涼しい場所に保管しましょう。
電池の正しい使い方は、長時間連続で使用しないこと、長期間使わない場合は抜いておくことです。
電池は使っていなくても微量ずつ放電をしています。
電池を空に近い状態で放置しないでください。
水や海水に濡らしてはいけません。
そして電池の表面は傷つけないでください。
電池を装てんするときには無理に押し込んだりして外装を傷つけないようにしましょう。
電池を根管するときは同じ種類の電池を使用して交換してください。
乾電池の混合は避けましょう。
たとえば、アルカリ電池とマンガン電池を混ぜたり、銘柄の違う電池やメーカーの違う電池を混ぜて使うことはしないでください。
古い乾電池と新しい乾電池を混ぜて使うと古いものの方が過放電となり、早く寿命となって液漏れを起こす原因となります。
アルカリ電池の液漏れは危険です。
電解液の水酸化カリウムは人体を溶かします。
目に入ったら眼球を損傷、最悪の場合失明してしまいます。
液漏れを見つけたら素手で触らないように処理してください。
※間違った保存の仕方
よく冷蔵庫で保存すると長持ちすると言われていますよね。
このようなことをしても長持ちしません。
それどころか冷やすことで結露や錆、場合によっては液漏れの原因になってしまいます。
そこで長持ちさせるちょっとした裏技を紹介します。
新しい電池を使う前に鉛筆の芯で電池のプラスとマイナスの接点をこすります。
鉛筆の黒い粉が全体にいきわたるくらいの程度で大丈夫です。
それからティッシュなどで軽くふいてあとは普通に使い、電池が少し弱くなりかけたら、また接点をこすると少しだけ寿命が延びます。
微細な黒鉛の粉が金属の間に入り接着面積も大きくするようです。
また、ある機器で使えなくなった電池が別の危機ではまだ使えたりします。
例えば時計に使っていた電池がきれてしまっても、リモコンなどに再使用するとまだ使えたりするのです。
未使用のものはいつまで使えるの?
※乾電池に使用期限はあるのか?
1年前に購入した乾電池など、かなり前に購入した乾電池は果たして使用できるのでしょうか?
乾電池も消耗品なので、いつかは駄目になるときが来ることが予想されますが、どのくらいもつのでしょうか?
あまり気にしていなかった乾電池の使用期限に迫ってみます。
※乾電池には使用期限は存在する
結果から申しますが、乾電池には使用期限があります。
製品によってまちまちらしいのですが、食品の賞味期限みたいな感じで乾電池の何処かに書いてあるのだそう。
例えば、122012と書いてあるとします。
この意味は12/2012に区切ることができ、2012年の12月が使用期限となるようです。
是非近くに乾電池があれば、見てみてください。
※使用期限を過ぎてもちゃんと使える
使用期限を過ぎたからといって、すぐに使用不能となる訳ではなく、それを過ぎてもちゃんと使用できます。
ただ、この「使用期限」の意味としては「その期限内に使い始めれば、電池が持っている力をめいっぱい出せる(JIS規定の性能を発揮できる)」という意味で、食品等の賞味期限と似たような意味をもっています。
多少使える期間が短くなる可能性はありますが、外見で液漏れや錆び等が見受けられなければ、使用推奨期限を過ぎても使用可能です。
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