足の痛みは、日常生活を送るのにとても厄介な悩みです。
運動を好む人は、運動が楽しめなくなります。
そうでなくても、足が痛くて歩くのが辛いというのは、外出さえも億劫になってしまいます。
その中で、足の指の付け根の痛みというのは、男性でも女性でも経験があるかもしれません。
その原因はなんなのでしょう。
また、何科にかかればよいか症状別にご説明します。
足の親指の付け根が痛い
足の親指の付け根が痛いときは、「関節」「腱」「神経」などが傷ついている場合があり、痛みもそれぞれです。
・関節が痛んでいる場合…動き始めに痛くて、動き始めてしばらくすると痛みが軽くなることが多い。
・筋肉痛の場合…動き始めが痛いですが、動いている間ずっと痛いのが特徴。
・神経が痛んでいる場合…じっとしていても痛いことがほとんどで、むしろ動いていると気がまぎれて痛みが軽くなる。
安静にしていても、ビリビリ・ピリピリ痛みを感じ、痛むときと痛まないときがあり、周期的に痛むのが特徴。
それぞれの原因における対処法
・痛風が疑われる場合
痛風とは尿酸が体内にたまることで結晶化されて、身体中の関節炎症を起こし、激しい痛みとなって現れます。
尿酸酸値が高い状態が続く、高尿酸血症という状態にある人が、治療せずにそのままにしておくと、ある日突然、発作のように痛みが現れます。
痛みが出る部分は特に足の親指の付け根であって、患部を見てみると、赤く腫れあがって熱を持っている状態です。
発作は1週間前後で治まり、しばらくすると症状はなくなります。
しかし、忘れたころに再び同様の症状に悩まされるのです。
半年から1年以内には再び症状が出てきて、正しい治療を行わないと再発し、症状が出るスパンも短くなります。
痛風の場合は内科を受診しましょう。
もともと尿酸値が高い時には必ず医師に伝えましょう。
内科では血液検査や尿検査などを行います。
もし、痛風だとわからない場合には整形外科でも大丈夫です。
整形外科痛風で診断されたら内科に行った方がいいですが、整形外科でも痛み止めの内服薬を処方してくれます。
・ひょう疽の場合
化膿性爪周囲炎は、別名・ひょう疽とも呼ばれている病気で、足の爪の周りが赤くはれて、痛みが出ます。
黄色ブドウ球菌に感染すると、症状が悪化して、患部に膿が溜まり赤紫色の皮膚に変わります。
放置しておくと、痛みが強くなり、腫れもひどくなるので生活に支障をきたしています。
化膿性爪周囲炎になった場合には自然に治ることはありません。
中には膿が気になってしまい、自分でつぶして出してしまう人がいますが、再感染してしまう危険性があるのでやめてください。
この場合は、早めに皮膚科にかかることをお勧めします。
皮膚科は膿が出ていれば切開して排出し、その後は抗生物質の内服などで治療を行います。
自分で治そうと思ってもなかなか治らず、何回も再発する恐れがあるので受診をするようにしてください。
・足の親指が巻き爪で痛い場合
巻き爪は、足の爪の両端の先端が、強く内側に入り込んだ状態です。
巻き爪などはどの指の爪でも起こりやすいですが、特に負担のかかりやすい親指は巻き爪になりやすいです。
巻き爪が進行していくと、どんどん爪が肉に食い込んでいき、強い痛みを起こしたり、巻き込まれた皮膚が細菌に乾燥して化膿してしまうので歩行するのもつらい状況になります。
早めに対応すれば改善するので我慢しないでください。
巻き爪の場合は、爪は皮膚の一部なので皮膚科を受診しましょう。
また、症状が重い場合は、形成外科などの外科系の病院に行ってください。
治療は軽度のものであれば、爪を切って外用薬で済むこともありますが、重くなってくるとワイヤーで固定や爪を取り外すなどの外科的治療が行われます。
・外反母趾の痛みの場合
外反母趾とは足の親指が何らかの原因で、隣の人差し指の方に平仮名のくの字のように曲がってしまい、骨が変形し、突出した部分の関節が炎症を起こし、その部分が靴などにあたると激しい痛みを引き起こします。
外反母趾の主な原因は、足に合わない靴を履いていることが挙げられます。
例えば足のサイズに合わない窮屈な靴や、ヒールのような高い靴などが原因であることがあります。
足の指を圧迫してしまうと足のアーチが崩れてしまい、足のバランスが悪くなり、指が曲がりやすくなっています。
普段から靴の選び方に注意して、自分の足に合った靴を選んでください。
外反母趾は整形外科を受診しましょう。
中には専門外来もあるとこともあります。
レントゲンをとって外反母趾の程度を確認します。
軽度の場合は、固定法などで改善することがありますが、重度の時には手術療法を行います。
・種子骨炎の場合
種子骨とは手や足などの関節付近の筋肉の中にある骨のことで、足の親指の付け根あたりにある種子骨はクッションのような役割をする大事な骨です。
過度にかかる荷重や何か強い衝撃、足のサイズに合わない靴で長時間歩いたり、つま先立ちなどをよくすることで、このクッション機能が低下するので、炎症を起こし、足の親指の付け根が腫れたり痛みを発症します。
痛みがあるときに足の親指を触れてみると、種子骨に触れることがあります。
この場合は、整形外科を受診してください。
レントゲン撮影で判断できます。
鎮痛剤やインソールを使った治療を行います。
脚を亜南西にしてインソールを荒れることで痛みが軽減されます。
足の親指の痛みは様々ですね。
症状によって受診する病院が違います。
これらの症状がある人は病院を受診し、治療しましょう。
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