ラムネといえば、ビー玉が飲み口のところに詰まっていて、それを落とすと飲めるようになるのが定番です。
ところで、このビー玉があることに、一体どんな意味があるのでしょうか。
ただのガラス製の栓やキャップではいけないのでしょうか。
そこでビー玉の意味、取り出し方や入れ方についてちょっとした裏技なども踏まえてご紹介します。
ラムネの中にある、ビー玉の意味
ラムネのビー玉は、まず誰でも知っている当たり前のことですが、口に封をする役割があります。
ひっくり返して内側から炭酸の空気的圧力で出口をロックするのが役割であり、ビー玉の存在する意味です。
最初期のラムネの封は、木で出来たコルクがメインでした。
それがコルクからビー玉に変化したことでラムネ瓶とビー玉が生まれました。
名称は、ビードロダマから変化したと言うのが有力です。
ラムネは当時、レモネードの語訳でした。
当時、ビー玉とガラスのラムネは、それ自体が余計な素材で出来ていないので、洗浄・回収すればそのままリサイクルできるというのが大きなメリットでした。
特に瓶の中にビー玉を落としたままリサイクルできるのが大きいです。
最近では、容器を含めてすべてが純粋な瓶でできていると言うことはなくなってしまいましたが、安全面や衛生面を考慮した素材と製造方法で今も引き継がれています。
よくビー玉は瓶の中に落とすと途中のクボミのところでとまったりします。
これは、製造過程で注入を阻害しないよう効率的にするためです。
加えて、落としたときにすぐに内側から線が出来るようにビー玉の落ちる位置を底ではなく中間にとどめていると言う意味があります。
そのため、ラムネにとってビー玉の役割はかなり大きなものと言えます。
取り出し方
ラムネの中のビー玉はどうやって取り出すことが出来るのでしょうか。
そもそもビー玉を取り出すことが出来るのかを確認しましょう。
そのためには、瓶の飲み口がどういう構造になっているかを確認します。
ねじ式で外せるなら、逆回しのキャップを外してビー玉を取り出します。
ビー玉の取り出せない構造になっている場合、ねじ回転のつくりになっていません。
もし簡単にビー玉が取り出せてしまうと、誤飲の原因になるからです。
小さいお子さんが飲み込まないように開け口は堅く閉じられて、そもそも開かないような構造になっているものが現在では増えています。
開かない場合、裏技として、瓶を割るか飲み口部分を熱してキャップ部分を外すしかありません。
飲み口部分だけを火などであぶるのは危険なのでやめましょう。
最低限お湯で付けて引っ張って取る方法にします。
いまでは飲み口部のキャップが取り外せる構造になっているので割る以外の手段もあるのですが、昔はビンオンリーで出来ていたので完全に砕いていたという経緯があります。
名称をコッドピンと呼ばれていました。
ハイライムコッドというかたがイギリスで作り出したビンのことです。
日本でも生まれて量産され時代と共に変化しながら、炭酸飲料の多くがラムネの形をした瓶に入れられて販売されたほどです。
そのため現代の市場では、昔ながらのビンはビンテージものとして、形状が元のまま残っているとプレミアになるくらいです。
入れ方
多くの人が不思議に思ったことがあるラムネ瓶の中のビー玉。
ビー玉はどうやって瓶の中に入れるのでしょうか。
実際に製造段階ではどのようにしてビー玉が設置されているのかを確認すると、非常に簡単なラインで作られていることがわかります。
昔ながらのラムネは、瓶を加熱後幅を狭くしてビー玉を入れそれを熱して閉じる方法で作られていたので、まさにラムネ瓶の職人作業と形容してもよいものでしょう。
最近は、プラスチック製のキャップ式の飲み口で回旋式でないものが作られています。
ビー玉はこの飲み口の封がされる前の段階で入る工程でした。
最近は胴部分と飲み口の前半部分が分離して製造されます。
ですから、そのタイミングでビー玉が中に入ることになります。
決して、飲み口をキャップで覆った後からビー玉を入れることはありません。
製造過程として、後は飲み口からラムネの液が充填されます。
すると、炭酸水が入れられる段階で、逆さまになり前の見出しで説明した逆さまの状態から圧力で封がされると言うわけです。
上述したように、ビー玉は基本的に入り口から入れるものではなく、瓶を二つに分けた状態で入れるのが基本です。
もし、後からビー玉を増やしてみたり、遊びのために入れるという場合は、まず上部のキャップを取り外さなくてはなりません。
今回の記事では、ラムネのビー玉に関するさまざまな知見や方法を紹介しました。
ビー玉がどうしてフタとして使われているのかの主な理由と存在意味がフタとしての役割だけでなく、こぼれたときの対処や炭酸で封をするための仕組みとして合理的に使われていることがわかりましたね。
ビー玉の出し方の裏技として、熱するか割る方法。
最後にビー玉が製造時にどうやって入っているのか、そしてビー玉を入れる際にはどうするかと言う点でキャップ部分の処理が必要であることを述べました。
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