露出が増える時期に背中にニキビができてしまったということはありませんか。
市販薬を試してみようと思っていてもどのメーカのものを使えばいいのか、実際に効果があるのか不安だと思います。
そんな時は背中ニキビに関する知識を正しいケアの方法を知っておく必要があります。
背中ニキビの症状が軽い場合は、市販薬や保湿ケアをして対処することができるのです。
しかし、症状によって市販薬を使うよりも医療機関(皮膚科)での治療をしたほうがいいこともあります。
背中はなかなか自分で見ることがないですし、手が届きにくい場所にあるためケアがおろそかになります。
そのため治るのに時間がかかってしまうことがあるため気をつけなければなりません。
今回は背中ニキビの原因、正しい治し方や効果的な市販薬について紹介します。
ニキビの原因は?
ニキビができてしまう原因はいくつかあります。
・ストレス
不安や怒りなどの心理的ストレスから、「自律神経」のバランスを崩してしまうことがあります。
すると、体内の男性ホルモンの感受性が高まり、皮脂が過剰分泌してしまうことがあります。
その結果、毛穴が詰まり、ニキビの原因となります。
また、急激な温度変化や空気の乾燥、紫外線や衣類の摩擦による物理的ストレスもニキビの原因となります。
・生活の乱れ
睡眠不足や暴飲暴食は、自律神経のバランスを崩します。
また栄養バランスの偏りは、ニキビを悪化させる原因の一つです。
・衣類による摩擦や蒸れ
背中は汗腺が豊富で汗をかきやすい場所。
しかし顔と違って、すぐ洗うというわけにはいかず、清潔に保つのが難しい場所なので、衣類で蒸れたりこすれたりすることが、ニキビの原因にもなります。
・睡眠不足
肌には「ターンオーバー」と言って、睡眠中にその日受けたダメージを回復する機能があります。
睡眠不足によりその機能が働かないと、肌の状態も悪くなってしまいます。
・遺伝
肌の質は人それぞれ遺伝によって違います。
毛穴が詰まりやすいタイプ、皮脂分泌が多いタイプなど、ニキビができやすい体質もあります。
しかし、肌の質の全てが遺伝によるわけではなく、生活習慣を変えることで改善できる部分も多くあります。
・マラセチア菌
長引くニキビの場合、実はニキビではなく「マラセチア菌」による「マラセチア毛包炎」の可能性もあります。
これは市販のニキビ薬では治らないので、皮膚科での診療が必要です。
また、他にはこんなできものもあるのでご注意ください↓↓
予防法
ニキビができてしまう前に、日頃から気をつけることが大切です。
・お風呂の入り方を見直す
シャンプーの際は、髪が背中につかないようにしましょう。
また洗い残しによる毛穴のつまりを防ぐために、体の上部から洗いましょう。
髪、顔、上半身、下半身の順に洗うようにすると洗い残しを防ぎやすくなります。
洗う際には、肌を強くごしごしこすらないで、手で優しく洗うことも大切です。
・スキンケアをする
化粧水などで、スキンケアをするのも効果的です。
ビタミンC 誘導体は美容効果があるビタミンCが浸透しやすいように改良したもの。
イソフラボンは女性ホルモンと同様の働きをしてくれますので、ホルモンバランスを整えてくれます。
パテントン酸は、肌のターンオーバーを手助けしてくれます。
トコフェロールはビタミンEの別名で、抗酸化作用でニキビを予防してくれます。
フラーレンは、肌のバリア機能を向上し、ニキビの炎症を引き起こす活性酸素を除いてくれます。
このような美容効果のある化粧水を使用してみると、肌が改善される期待ができます。
・食事を改善する
体に直接入る食べ物からも、ニキビに効果があるものを取り入れるようにしましょう。
ビタミンAは、ほうれん草、のり、鳥レバーなどから摂取できます。
ビタミンB群は、レバー類、にんにく、マグロ、ゴマ、卵黄などから。
ビタミンCは、ブロッコリー、水菜、パプリカ、柑橘類などに多く含まれます。
ビタミンEは、レバー類、魚肉ソーセージなどから取り入れましょう。
治し方
背中ニキビを治すためには正しいケアが必要です。
白ニキビの状態であれば、軽度なので市販薬や保湿ケアで対応できます。
市販薬は角栓を除去し、毛穴の詰まりを改善できる成分が入っているものは効果があります。
状態によっては保湿ケアだけで改善することもできます。
白ニキビが潰れてしまった場合は、状態が悪化しないように、雑菌が入らないように気をつけましょう。
専用の器具も販売されているので使ってみてください。
症状の悪化を防ぎ、治りを早くすることができますよ。
市販薬を使うことに不安がある方は、早めに皮膚科を受診してください。
すでに赤く腫れた状態であれば、ニキビまたは、マラセチア毛包炎のどちらかでケアの方法が違います。
ニキビの場合は、アクネ菌が原因なので軽度であれば、アクネ菌の殺菌作用やニキビの進行を抑える成分が入っている市販薬を使ってください。
すでに炎症が起きているので炎症を抑える成分を含む市販の軟膏やクリームを使うことも効果があります。
化膿して黄色や紫になっている場合は、症状が進行しているので医療機関で診てもらいましょう。
マラセチア毛包炎の場合は、真菌に効果ある市販薬は抗真菌作用を持つ水虫に使う塗り薬がありますが、市販のものだとマラセチア毛包炎の記載はないので効果があるかはわかりません。
間違った治療をすると皮膚の常在菌のバランスが崩れるので症状が悪化する恐れがあります。
なので皮膚科を受診することをおすすめします。
背中に効果的な市販薬
軽度の白ニキビの場合は大塚製薬のオロナインH軟膏です。
傷口ややけどなどに使われている薬ですが、ニキビにも効果があります。
殺菌、消毒作用を有するものが含まれているのでニキビの悪化を防ぐことができます。
白ニキビが大きくなった場合は、レキットベンキーザー・ジャパン株式会社のクレアラシルです。
角質をやわらかくして毛穴を開き、皮脂の分泌を抑制するイオウや殺菌作用を持つレゾルシンや炎症を抑えてくれるグリチルリチン酸、毛回向を良くしてくれるビタミンEが含まれています。
痛みがある白ニキビや軽度の炎症を起こしている赤ニキビの場合は、ゼリア新薬のアポスティークリームです。
ニキビの原因である角栓の成長を抑える効果や、炎症、痛みを抑える効果のあるイブプロフェンピコノールや患部を殺菌消毒して、ニキビのしんこうをおさえてくれるイソプロピルメチルフェノール、血行を良くしてニキビの改善を早くしてくれるビタミンEが含まれています。
赤ニキビが進行している場合は、ジョンソン&ジョンソンのテラコートリル軟膏aです。
抗菌成分があるオキシテトラサイクリン塩酸塩やステロイドのヒドロコルチゾンが入っています。
繰り返す肌荒れ・ニキビの場合は、オールイワンジェルの薬用デニーロです。
マラセチア毛包炎の場合は、市販のものよりも皮膚科を早めに受診してください。
軽い病気なら医者に行かなくても良いと、素人はすぐ考えがちですが、どのような病気も初めは軽い症状です。
そこで放置しておくと自然治癒する病気もありますが、進行して手の付けられない、あるいは手遅れなんて病もあります。
軽いうちに専門医に相談することです。
そして診療には社会保険、国民健康保険の適用範囲内治療と範囲外の自由診療があります。
医師に診察してもらうときは必ず、適用範囲であるか適用範囲外なのかを確認しておくことです。
まずは、美しい背中を目指して、入浴や食事、ストレスのない生活を送るなど、生活習慣を改善してみましょう!
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