咳はマラリアの症状?
実は、咳はマラリアの感染を示す症状ではありません。マラリアの主たる症状は発熱です。しかも、その発熱に特徴があります。
まず三日熱マラリア、四日熱マラリア、卵形マラリアは、悪寒と戦慄をともなう発熱が毎日ありますが、命に及ぶ危険性はありません。しかし、四日熱マラリアが慢性化するとネフローゼ症候群を合併します。
マラリアの中でも熱帯熱マラリアが最も危険な病気であり、1日に2〜3回悪寒をともなう発熱が不規則におこります。しかも発熱と共に深刻な筋肉痛、頭痛、倦怠感、関節痛を伴います。
さらに診断と治療が遅れると、脳症などに陥って重症になると死ぬ危険性があります。また、肺水腫では呼吸困難から呼吸不全を引き起こし、死亡するケースもあります。加えて急性腎不全、重症貧血、出血傾向という症状も見られます。
対策としての予防
残念ながらマラリアにはワクチンがないため、蚊に刺されないようにすることが1番大切です。アフリカでは、マラリアを媒介するハマダラカが都市部まで出没します。
一方でアジアや中南米ではマラリアの流行地がジャングルなので、都市部はマラリアに感染するリスクは低いです。ハマダラカは夜間に吸血する習性があるため、夜間の外出を避けるようにしましょう。
予防可能な感染症はワクチンで防ぎましょう。マラリアは予防薬を飲みましょう。
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— 久住英二 HPVワクチン接種済 (@KusumiEiji) January 3, 2018
また、肌の露出を抑えた服装や蚊取り線香、蚊よけスプレーなどを利用して蚊を寄せつけないようにします。加えて、予防用内服薬もあるので医師に相談しましょう。マラリアに対するワクチンはまだ開発されていないので、充分な対策を取って海外に行きましょう。
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