行動面での症状
行動面での症状は、ストレスによって引き起こされる精神面への影響から二次的に生じるものです。
・依存(アルコール、薬物、買い物、ギャンブルなど)
・過食、拒食、自己誘発性嘔吐
・自傷行為
・危険行動、暴言、暴力
・性的逸脱行動(痴漢、不特定多数との性行為など)
このような行動は、精神的な不安や苦痛への対処法、回避法としてとられることが多いですが、このような解決方法は根本的なストレス対処法とはならず、さらに自分を追い詰めてしまう可能性が高いです。
極度のストレスから思わずとってしまう行動と言えますが、その代償は大きく、注意が必要です。
症状の原因を見分けることはできる?
例えば、「頭痛」という身体的な症状がある場合、その症状の原因がストレスによるものなのか、それとも内科系の疾患など、他の要因によるものなのかを見分ける方法はあるのでしょうか?
結論から言ってしまいますと、ストレスが原因だと明確に判断することは難しいです。そのため、身体の不調を感じたら、まずは、その症状が現れている部位の診察が可能な医師に診断を仰いでください。
先程、例に挙げた頭痛なら、内科や脳外科に受診するのが一般的ですが、どの科に行けば良いかよく分からない場合は、総合病院で尋ねてみると良いでしょう。そして、まずは臓器や血管などに異常がないかを検査してもらい、疾患や感染による症状ではないかを確認しましょう。
「ストレスで頭痛がひどいな」と、思っていたら、実は、脳の血管から出血していて急に倒れてしまったというケースもあります。念のために受診、検査をすることによって、重大な疾患にも気付く可能性があります。また、明らかな異常が見つからなければ、「異常がない」という結果を聞くことによって安心につながり、身体症状への不安からくる更なるストレスを防ぐことにもなります。
頭痛などはその痛み自体がストレスでもあるので、身体症状を緩和してくれる適切な薬を医師に処方してもらうことも大切です。まずは、身体面の診察を行ったうえで、心療内科などストレスに対処するための専門機関に相談しましょう。
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