日本のえくぼ伝説
日本では、あかちゃんにできたえくぼは、神様が関わっていると考えられていました。
あかちゃんが生まれて来る前に、かわいい子を見つけると、神様もうれしいのでしょうか。
「かわいい」と思って、赤ちゃんの頬を押してしまうのです。
それが「えくぼ」だと考えられていました。
そのため、えくぼのことを「神様の指の跡」と言っていたのだとか。
かわいい赤ちゃんには、神様も手を差し伸べたくなるのでしょうね。
えくぼは、神様からの寵愛の証といえるのかもしれません。
えくぼにまつわる伝説はそれだけではありません。
前世での行いが、えくぼになって表れると考えられていたのです。
それはどんなことかというと「親孝行」です。
前世でした行いがよかったため、えくぼができると、一生食べるものに困らないと言われています。
自分がしたことが返って来るとは言いますが、前世での行いが返ってくるという考え方は、とてもスケールが大きいものですよね。
えくぼは現在でもかわいいものですが、それが古くから同じだということがわかることわざが「あばたもえくぼ」ではないでしょうか。
「あばた」は普段使う言葉ではないので、意味が分からないというひともいるかもしれませんね。
これは、天然痘が治った後にできるくぼみのこと。
あばたとえくぼが、まったく違うものだということが分かりますよね。
好きな相手のことなら、あばたであってもえくぼのように見える。
いいかえれば、好きなひとなら悪い部分もよく見えるということ。
この言葉からも、えくぼが魅力的なものとして扱われていたことが分かります。
根本的なかわいいの基準は、古来よりかわっていないのかもしれませんね。
ヨーロッパのえくぼ伝説
可愛いえくぼですが、ヨーロッパでもその印象は変わりません。
ヨーロッパの間では「天使が触れた頬。何があっても神様が守ってくださる」といいます。
えくぼがあると、守護神が守ってくれるそうで、赤ちゃんにえくぼがあると、とても縁起が良いそうです。
伝説の中で天使が出てくるなんて、ヨーロッパらしいですね。
ヨーロッパではえくぼをこんな呼び方にすることもあるのだそう。
「ミカエルの菱型」
ミカエルとはその昔の伝説で天使の上位である大天使の名前です。
やはりここでも天使が出てくるということで、ヨーロッパではえくぼと天使はとても深い関わりがあることが分かります。
ちなみに、腰にえくぼがあると美人になると言われているそう。
アメリカでえくぼ伝説
アメリカに古くから伝わるえくぼ伝説は、「生まれる前に天使がキスをしてくれた証」と伝えられています。
それはこの世に生れ落ちる前に、天使から祝福を受けているという事です。
アメリカでは、日本と同じように、縁起の良いと認識されているえくぼ。
赤ちゃんが生まれてから、元気に育ってほしいと、天使が願いを込めているのでしょう。
幸せですね。
日本でもアメリカでも、魅力的、可愛いと言われるえくぼ。
ふとした瞬間や笑顔の時にできるえくぼは、子供の時ばかりではなく、大人になっても残るようです。
そんなチャーミングなえくぼの出来る人は、それだけで幸運ですね。
ネットの反応
えくぼは死後に生前の全てを忘れ、安らかに転生する措置を拒んだ人につけられる印で、それがある人は死後の世界の冷たい川の中で千年耐えてから転生しなければならない。だからえくぼがある人は、あなたに出会うために記憶を守って千年待った前世の恋人かもしれない。という中国の伝説、とても好きだ。
— ヒオカ (@hiokka) July 18, 2015
この話を紹介したヒオカさんのツイートには9万8000もの「いいね!」が付き、7万件以上もリツイートされました。
恋人にえくぼがある人は、千年前から結ばれる運命だったのかもしれませんね。
えくぼってこんな意味
あるんだ???
俺4つもエクボあるから
すごい愛する人を
忘れたくなかったん
だろーなー?笑 pic.twitter.com/eefVVHQAeF— わたる (@takezo4317) January 14, 2017
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