勉強ができない子の特徴は?また、親の教え方が悪いと将来大変なことに・・・



自分の子供に勉強ができるようになってほしいというのは世界中の親の願いです。

この願いを叶えるには勉強のできる子と勉強のできない子の違いを知る必要があります。

そしてその違いを埋める対策をしなくてはなりません。

今回はその違いと対策をご説明します。

勉強ができない子の特徴

勉強のできない子の特徴というと皆さんはどんなことを想像するでしょうか?

たとえば、集中力が乏しい、記憶力が低い、やる気がないなどいろいろ思い付くかと思います。

たしかにこれらは勉強のできない子の特徴です。

ですが、これらは非常に表面的なものです。

これらの特徴の背後には共通の原因があるのです。

ペンシルバニア大学のアンジェラ・ダックワース教授が提唱する「グリット」です。

グリットとは「やり抜く力」のことでありダックワース教授はウェストポイント陸軍士官学校の生徒やセールスマンの中で誰が好成績を上げるのかを研究し見出したものです。

そして士官学校の生徒たちやセールスマンの成績を分けたのはIQや社会的知性などでなく、このグリットを持っているかどうかだったのです。

子供の場合でもグリットがある子供は勉強ができ、グリットがない子供は勉強ができないのです。

つまり勉強のできない子供の本質的な特徴はグリットがないことなのです。

放っておくと、将来大変なことに・・・

このグリットは勉強ができるかどうかだけでなく、セールスの成績のような仕事の成績も決めています。

ですので、子供にグリットがないまま放っておくと子供の将来は非常に暗いものになるでしょう。

まず、グリットがなくて勉強ができなければ、満足な教育を受けられず、就職でも非常に不利になります。

社会に出てからも勉強の延長線上の資格取得などもできず出世も昇給もままならないことになります。

また、グリットがなければ、こういった座学ができないだけでなくセールスのような実務的な業績も悪くなります

仮に座学があまり必要ない仕事についたとしてもグリットがなければ仕事の成績が振るわず、会社でも肩身が狭い思いをすることになります。

当然、結婚できない、家も買えない、結婚してもお金がなくて家庭内でもいろいろ問題が起きるでしょう。

また、年金があてにならないと言われていますが、老後の苦労もグリットのなさの延長線上として待っています。

親の正しい教え方

では、どうすれば親は子供のグリットを伸ばしてあげられるのでしょうか?

それはスタンフォード大学のキャロル・ドゥエック教授が提唱する「成長マインドセット」を伸ばすことで、グリットを伸ばしてあげることができます。

マインドセットには「固定的マインドセット」と「成長マインドセット」があり、固定的マインドセットは「努力してもムダ、才能で決まる、努力せずに成果を出すのが才能の証し」という考えです。

この考えを持っていると、才能で全て決まっているので努力を避けます。

失敗すると無能ということになるので挑戦しなくなります。

それに対して成長マインドセットは「何事も才能でなく努力で決まる。今できなくても努力でできるようになる」という考えです。

この考え方を持っていれば、努力が大切で、失敗しても努力によってどんどん乗り越えられると考えるので、失敗しそうなことでも積極的に挑戦し、成功していきます。

ですので、親ができることは普段から「努力が才能を作る。才能は努力の結果生まれる。失敗してもいいから挑戦しよう」と成長的マインドセットを伸ばすように普段から語りかけ、サポートしてあげることです。

今回は「グリット」「マインドセット」という聞き慣れない言葉を使って勉強のできない子供の特徴とその対策をお伝えしました。

どちらの概念も一流の心理学者が提唱しているものであり信頼性が高いものです。

興味のある方はぜひ本を読んで子育ての参考になさってください。





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