水道は電気やガスが止まっても、最後まで止まらないと言われ、まさに私たちが生きてくことに欠かせないものです。
そんな水道について皆さんは、普段使っている水道料金をしっかり把握していますか。
あまり意識することのない水道料金、どのように金額が決まっているご存知でしょうか。
水道代の基本料金を規定する「口径サイズ」や段階的に単価が上がる「従量料金」など、水道料金についての豆知識と、節水テクニックを、今回はご紹介します。
水道料金の計算方法
水道料金は、基本的に以下のような料金の合計によって成り立ち、通常2カ月に一度検針されて請求されます。
水道料金『(基本料金 + 従量料金)×1.08(消費税率)』
・基本料金
それでは「基本料金」とは、どういうことなのでしょう。
こちらは、使用の有無にかかわらず、契約している限り請求されるものです。
ただし、ある一定分量まではこの基本料金内で使用でき、超えた分から従量料金として請求されるのが主流です。
この基本料金は、水道に関わらず、ガスや電気、電話などにも掛かっていることと同じです。
そして、基本料金は自宅に引き込まれる水道管の太さ「口径」という基準に従って、請求額が異なってきます。
簡単に述べると、太い配管で水を引くほど多くの水が担保できるとため、基本使用料も高くなるという仕組みです。
1世帯での一般的な契約の場合、かつては13mm口径の契約が多いようでしたが、最近では20mmが主流となってきています。
大抵のご家庭では、これら13mm、20mm、25mmのいずれかに該当するはずです。
検針票に記載されていますので、確認してみると良いでしょう。
・従量料金
契約しているだけで必要となってくる基本料金とは異なり、使用した量に対して料金が加算されていくのが、「従量料金」です。
水道料金が増えたり減ったりするのは、この使用量の増減に対する従量料金の設定に因るものです。
この従量料金の設定は、「生活に必要不可欠な分については単価を低く設定しよう」という考えがベースになっていますので、使用量が少なければ少ないほど、1㎥ごとに課金される単価も低くなっています。
例えば、都内で当月に12㎥の利用をしている時点では、その1㎥は128円という単価で請求されますが、その月に更に33㎥にまで利用が到達している時点では、同じ1㎥の使用であってもおよそ1.5倍の202円で請求されることになります。
ですから、使えば使うほど、段階的にその水1㎤あたりの単価が高くなる仕組みです。
下水道料金の計算方法
水道料金と併せて下水道料金の計算方法についても確認しておきましょう。
下水道使用料金『基本料金+超過料金』
ある一定水量までを基本料金として設定し、超過分に対して課金されていく契約が主流です。
東京都23区の例になりますが、0~8㎥までの使用については、使用水量に関わらず560円と設定されています。1㎥毎の単価レベルに置き換えると70/㎥相当ですので、9~20㎥の時の110円/㎥単価と比較しても、下水量が多くなるほど高単価になる累進制の考え方は、水道の使用料の場合と同じと言えます。
例えば旅行や長期の帰省などで「水は一滴も使用していないはずなのにどうしてこんなに請求されているのだろうか」という疑問が生まれます。
2カ月毎の請求であることも余計に混乱を招く要因ですが、おそらくは「上水の基本使用料」と「下水の実質的基本使用料」の総和に因るものと考えられます。
水道料金の節約術は次ページから!!
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