フグは弾力があって、お鍋でもから揚げでも美味しくいただけます。ところがフグには毒があり、毎年フグの季節には亡くなる人がいます。
ところで、フグの種類によって毒がある部位が違うことをご存知ですか?今回は、フグの毒についてご紹介いたします。
フグ毒の症状
フグ毒は正式名を「テトロドトキシン」と言い、神経に作用する神経毒です。この毒は、体内に入って20分後には症状が現れます。
まず口や指先、足先が痺れます。そして、めまいや嘔吐の症状が出てきます。やがて呼吸困難に陥り、死亡します。
【テトロドトキシン】フグやヒョウモンダコ、スベスベマンジュウガニなどに含まれる毒。摂取して20分後から数時間で麻痺症状が現れ始め、そのまま24時間以内に死亡する可能性が高い。処置方法としては人工呼吸が一般的で、麻痺症状が現れたときに間髪入れずに人工呼吸を行うのが望ましい。
— 雑学の域を優に超えている知識bot (@AtAhNmSk104) January 25, 2018
重症の場合は、24時間で死亡することもあります。毒性の強いフグの肝臓を2グラム食べただけで、死に至るケースもあります。
驚くことに、フグの身を一切れ食べただけでも死ぬ可能性があります。フグ中毒死したケースは、ほとんどが個人で調理して食べた結果なので、安易に食べないようにしましょう。
毒のある部位
フグの種類によって毒のある部位は異なります。トラフグの毒のある部位は肝臓、卵巣、腸で、白子や皮、筋肉には毒がないので食べることができます。
トラフグの次に美味しいと言われるヒガンフグは肝臓、卵巣、白子、皮、腸に毒があります。食べることができるのは、筋肉だけです。
【解毒方法:フグ毒】
とりあえず吐きださせよう。症状は知覚異常、運動麻痺、反射の消失と移行して呼吸困難からの意識障害でフィニッシュ!フグ毒の症状で一番厄介なのは呼吸障害だから人工呼吸をし続ければ生存率は上がるよ。症状としてチアノーゼが見れるから注意しておくと早期発見につながるよ。— しあぽよは毒物学者 (@Toxic_Linsia) January 25, 2018
価格が安めのシマフグは肝臓、卵巣、腸に毒があります。白子、皮、筋肉は毒がなく食べることができます。味がとても良いマフグは、肝臓、卵巣、皮、腸に毒がありますが白子と筋肉は食べることができます。
よく釣れるクサフグは、肝臓、白子、卵巣、皮、腸に毒があり、筋肉だけ食べることができます。ところで、なぜフグには毒があるのでしょうか?そのことを次のページで詳しくご紹介いたします。
コメントを残す