冬の花粉症はスギばかりではない。風邪だと思っているそのくしゃみ、鼻水・・・12月、1月の花粉症ではないですか?



12月、1月からの花粉症の傾向

●イネ科の植物

お米の取れる稲よりも、カモガヤ、ネズミホソムギ、ハルガヤ、オニウシノケグサなどのイネ科の雑草が花粉症の原因となる場合が多いです。イネ科の雑草は、川辺や堤防などの水辺、空き地、道路、芝生の中に一年中生えています。

●キク科の植物(ヨモギ)

和菓子などの食用の他、薬草としても使用され、日本中のどこにでも生えています。スギなどの春の花粉より粒子が小さいため、吸い込むと症状が強く出る場合があります。また、注意したいのは口腔アレルギーを併発することがある、ということです。

(※口腔アレルギー・・・アレルギー植物とタンパク質の構造が似ている食べ物を口にしたときに、口の中がイガイガしたり腫れたり、というような症状を起こすこと)

ヨモギアレルギーについては、トマト、セロリ、ピーナツ、ニンジン等が口腔アレルギーを起こしやすい食べ物になります。これらの食べ物にアレルギーを持つ人は、逆にヨモギアレルギーを疑ってみることも必要です。

●キク科の植物(ブタクサ)

スギ、ヒノキに次いで多いアレルギーの原因植物と言われています。スギなどに比べて粒子が小さいので吸い込むと喘息などの重篤症状を起こす場合があります。そのため、別名喘息草とも言われています。飛散距離が短いため、近くになければ症状が起こることは少なくなります。

こちらも口腔アレルギーを併発することがあり、特に、メロン、スイカ、キュウリ、バナナなどに注意が必要です。

12月、1月からの花粉症の対策

花粉症の原因はそもそも花粉そのものではなく、体の免疫の問題です。本来自然の中に生息する植物を敵とみなしてしまっているのです。つまり、免疫力を上げるために、根本的にストレスコントロールや食事、規則正しい生活、など生活の改善が大切になります。

免疫力を上げる食事として、特に腸内環境を整える食べ物がおすすめです。乳酸菌飲料や麹菌などの発酵食品を積極的に摂るようにしましょう。また、緑茶には抗アレルギー作用のあるメチル化カテキンが含まれていますので、冬に温かい緑茶を飲む習慣もいいでしょう。

ただ、免疫力を上げる方法はなかなかの長期戦。たちまちは花粉を避けることが手っ取り早い対策です。

欠かせないのはマスク。先にも述べたように秋冬の花粉は粒子が細かいので、一般的なマスクよりも目の細かいタイプを選ぶことがポイント。PM2.5対策用のマスクがおすすめです。

それでもどうしても辛いときは我慢せずに病院へ。アレルギーを調べてもらい、症状が落ち着くまでは薬の処方も必要です。その上で来年へ向けてしっかり体づくりをしていきましょう。





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