注意すべき加工食品
山芋は加工食品の材料として使われることが多いため、食べる前に成分表示を確認するようにしましょう。
・和菓子
もち米を使用していないまんじゅうには山芋が含まれていることが多いため、紅白まんじゅうや温泉まんじゅうは注意が必要です。
・練り物
はんぺん・かまぼこなど魚肉から作られる練り物には山芋が含まれていることも…
・洋菓子
お菓子に山芋を入れるイメージはあまりないかもしれませんが、クッキー、カステラなどに入っている場合があるため注意したいですね。
・粉もの
お好み焼きやたこやきは生地にふんわりとした食感を出すために山芋を入れていることが多いです。
山芋の調理でかゆくならなくする方法
以上を踏まえて、山芋の調理で手がかゆくならなくてすむ方法もご紹介しましょう。
・かゆみ成分を避けてみる
シュウ酸カルシウムは、「酸」と「熱」が弱点です。
そのため、酸性のものに触れることで、溶けてしまうのです。
また、シュウ酸カルシウムが含まれているのは、皮に近い部分です。
ですから、皮をすべてむかずに、調理時に触れる部分だけ残すことによって、かゆみを感じにくくなります。
しかし、皮をむかずに調理することが難しいこともありますよね。
そんなときには、ビニール手袋などを使用して、極力触れないようにちょうりすることが必要ですが、それ以外にも方法はあります。
・酸を使ってかゆみを抑える
酸に弱いシュウ酸カルシウムですから、酢やレモンを使うことで、かゆみを抑えることができます。
また、熱にも弱いので、その性質も利用していきましょう。
やや人肌より温かいお湯に少し酢を溶かしたものを使用します。
手を浸して、かゆみのあるところを優しくこするように擦りつけると、酸に弱いシュウ酸カルシウムを溶かしだすことができます。
また、酢は匂いが残るかもしれないから嫌だと思うひとは、レモンを使うのも効果的。
かゆみがあるところに、レモンの切り口を当てて塗る方法だけでなく、市販のレモン汁をかゆみのあるところにふりかける方法でも大丈夫です。
どちらの方法を取ったときにも最後に人肌より温かいお湯でしっかりと洗い流してくださいね。
調理前に山芋を酢水につけることも、かゆみを抑える対策になりますので、こちらも試してみてはいかがでしょうか。
・塩を使う
酢水やレモンを使ってもかゆみが取れないという場合は、「塩」を使ってみましょう。
塩なら、調理用にどの家庭にもありますから、わざわざ買う必要はありませんよね。
かゆみが取れないところに塩を振りかけて、なじませていきます。
このとき、ごしごしとこすり合わせないようにしましょうね。
塩がなじんできたら、きれいに洗い流しましょう。
シュウ酸カルシウムが苦手なのは、「熱」ですから、お水ではなく、お湯を使うようにしましょう。
熱ければ火傷の可能性もありますので、ちょうどいい温度を見極めるのも大切です。
こんな簡単なことで、本当にかゆみが取れるのかと思ってしまうくらい手軽にできることばかりでしたね。
ですが、ほんのすこし工夫するだけで、かゆい思いをせずに、調理することができますし、かゆみが出ても対処することができます。
かゆみを抑える方法を実践して、おいしい山芋料理に挑戦してくださいね。
山芋のかゆみの原因と対策についてご紹介いたしました。お酢と熱を上手に使うことで、栄養たっぷりの山芋をかゆくならずに調理することができます。
ぜひ活用してくださいね。
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