食後の眠気の原因はあの栄養素だった!?対策するには食事の取り方をこう変えよ!



 多くの人が昼食後、眠気に襲われるはずです。そんな時は、食べ過ぎたからだと安易に見過ごしてしまいます。

 ところが、眠気にはある栄養素が深くかかわっています。今回は、眠気の原因となる栄養素と対策を紹介しましょう。

昼食後の眠気への対策

 まず、職場で困る昼食後の眠気の解消法からご紹介いたします。昼食後の眠気を対策するポイントは以下の通りです。

食べ過ぎと血糖値に注意

 昼食後、血液は消化にまわって脳の血液が不足するため、眠気が襲います。食べ過ぎないようにしてください。

胃に負担にならないような食べ方

 腹八分目を守りましょう。水分をあまり取らないで、ゆっくりとよく噛んで食べます。消化しやすい食品を食べるようにしてください。

血糖値、インスリンの過剰分泌、低血糖

 ラーメンとチャーハンなどのような、炭水化物に偏った食べ方は止めましょう。食事は、サラダから食べるようにすると血糖値があがりません。また、甘いデザートは避けるようにします。

 昼食後に眠気が襲ってきた際には、カフェインを取って昼寝をすると良いです。昼寝から目が覚めたら、歯磨きをして目を覚ましましょう。それでも眠くなれば、ガムなどを噛むと良いです。

眠気の原因は炭水化物

 実は、眠気の原因となる栄養素は炭水化物です。炭水化物の摂取量が多すぎると、太りやすくなる上に直ぐ空腹を感じます。さらには、不機嫌になりやすくなります。

 但し、炭水化物と一緒に食べるものを工夫することで問題は解決します。炭水化物には、次の3種類があります。

糖類

 グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、スクロース(ショ糖)です。グルコースとフルクトースが結び着いたものがスクロースです。スクロースは砂糖の主成分です。

デンプン

 パン、米、ジャガイモに含まれています。糖類と同様に糖質ですが、グルコースだけが結合したものです。

食物繊維

 デンプンと同様に、多糖類で消化吸収が難しいとされています。では、食後の炭水化物は体内でどのようなことを引き起こすかについて、次のページで詳しくご紹介いたします。

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炭水化物と血糖値

 たっぷりと摂った炭水化物は、体内でどのような変化を起こすかをご紹介いたします。食物が胃から小腸に入った時点から、デンプンの消化が始まります。

 小腸でデンプンは糖分に分解され、腸壁から吸収されて血流に入りこみます。食べた物が糖類とデンプンであれば多量の糖類が吸収され、血糖値が高くなります。

 そして膵臓が多量のインスリンを使って、他の細胞にも指令を出して糖類を直ぐに吸収するように働きます。この反応が過剰になり、血糖値が低くなります。

 その結果、昼下がりのスランプと言われる炭水化物による眠気が訪れます。炭水化物は抗い難い魅力があり、食べることを止めるのはとてもつらいですね。そこで、炭水化物が引き起こす悪影響を避ける方法をご紹介いたします。

炭水化物の悪影響への対策

 食べた満足感を与えてくれる炭水化物が引き起こす眠気を防ぐ対策の大きなポイントは、炭水化物と他の栄養素を一緒に摂ることです。炭水化物と脂肪を一緒に摂るとすれば消化吸収に時間がかかり、血糖値の上昇は抑えられます。

 但し、デンプンと糖類を一緒に摂れば消化吸収が速いので注意してください。反対に炭水化物と脂肪、タンパク質や食物繊維を摂れば消化吸収の過程を遅らせます。

 炭水化物は、脂肪、タンパク質や食物繊維と共に食べるべきです。パスタならば、クリーム系のソースでサラダも一緒に食べるようにすれば良いのです。

 日本人の食生活も欧米化してきているので、栄養素の組み合わせを考えた上で食事を摂るように心がけましょう。そうすれば健康的な体になりますし、お昼以降の仕事もはかどります。





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