ブラックペッパーと胡椒の違いは?また、効能についても驚きの発見が!



スパイス売り場に行くと、胡椒と表記されたものとブラックペッパーと表記されたものがあります。

日本語と英語の呼び方の違いなのか、それとも種類が違うのかわかりませんよね。

そこで今回は、胡椒とブラックペッパーの違いや粒の大きさによる使い分けなどを紹介します。

胡椒とブラックペッパーの違い

ブラックペッパーは胡椒の一種で、胡椒は作り方の違いにより「ブラックペッパー」と「ホワイトペーパー」に分けることができます。

日本で一般的に売られている「コショー」と表記されているものはブラックペッパーとホワイトペーパーを細かく粉末状にしているものを言います。

ちなみにブラックペッパーとホワイトペーパーを混ぜた商品は、日本独自のものでアメリカやヨーロッパでは見ることがないそうです。

では、ブラックペッパーとホワイトペーパーの違いは何でしょうか。

ブラックペッパーとホワイトペーパーの違いを知っていますか。

実は同じ胡椒のみからできているのですが、見た目だけではなく、香りや辛みも違うのです。

ブラックペッパーのつくり方は、まだ熟していない胡椒の実を天日乾燥させたものを使います。

味は辛みが強く、野性的な香りです。

ステーキなどの肉料理に使うことをお勧めします。

ホワイトペーパーのつくり方は、完全に熟した実を水に浸し、皮を取って単肥乾燥させたものを使います。

ブラックペッパーほど辛みはなく、上品な香りです。

白身魚や鶏肉などの淡白な素材の料理に使うことをお勧めします。

色を汚させないように色の淡いホワイトソースやポタージュなどにも適しています。

胡椒の粒の大きさによる使い分け

胡椒にはホールや粗挽き、パウダーなど種類がたくさんありますよね。

粒の大きさによって、ホール(粒)、クラッシュ、粗挽き、グラインド、パウダー、と小さくなっていきます。

胡椒の香りは粒が大きいほど香りの持ちがよくなるのです。

じっくり香りを引き出したいときはホール(粒)が適しています。

下ごしらえをするときはまぶしやすいパウダーやグラインドがおすすめです。

調理に使う場合は粗挽きやクラッシュがおすすめです。

次に胡椒の大きさの特徴を紹介します。

1つ目はホールです。

ホールは粒でじっくり香りを引き出したいとき(煮込み、マリネ駅に漬け込むなど)に使うといいでしょう。

2つ目は、クラッシュです。

ホールをかなり粗く砕いたもので香りが持続しやすいので、風味をやんわりと染み込ませたいときに使いましょう。

3つ目は粗挽きです。

クラッシュより少し細かく砕いたもので香りが持続しやすく、風味もやんわりと染み込ませたいときに使うといいですよ。

クラッシュに比べると、胡椒の強さが和らぎます。

4つ目はグラインドです。

粗挽きより少し細かい粒からパウダーまで混ざっています。

下ごしらえにまぶしやすく、料理中や出来上がった料理に使うなど、幅広く使用することができます。

5つ目はパウダーです。

かなり細かく粉砕したもので、下ごしらえするときにまぶしやすく、料理中や出来上がった料理に使ったり、幅広く使うことができます。

舌触りを邪魔しないので、なめらかな食感のものとも相性がいいですよ。

胡椒の香りは揮発性なので、粒が大きいほど香りの持ちがいいと言われています。

こしょうの香りは、やっぱり引き立てが一番ですよね。

香りを楽しみたい人は、ホールの胡椒を買って使うときにミルで挽くのがおすすめです。

ブラックペッパーとホワイトペーパーの違いや粒の大きさによって香りが違うことがわかりました。

胡椒の種類や粒の大きさで使い分けると、料理がもっとおいしくなりそうですね。

栄養や効能効果とは?

ブラックペッパーは、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分、マンガンなどのミネラルと、ビタミンB1、B2などの栄養価が高く、またピペリンという有効成分を含んでいます。

このピペリンの効能のひとつに、栄養吸収の促進があります。

ピペリンにより、栄養を身体の隅々にまで運ぶ血液の働きが活性化され、より効率的に食物の栄養素を取り込めます。

このことから、食事の際に、ブラックペッパーをかけていただくというのは、風味が増すだけでなく、その主食の栄養を最大限に活かす役割もあったのです。

さらに、ブラックペッパーの風味は味覚を刺激し、胃酸を適度に分泌することで消化を促進し、胃の不快感や膨満感、消化不良、ガス、便秘などの症状を軽減します。

またブラックペッパーの殺菌作用により、細菌由来の胃腸疾患にも効果があります。

そして、ダイエット効果も期待できます。

皮の部分に多く含まれるフィトケミカルには、脂肪細胞の分解を促す効果があるとされ、またピペリンには、脂肪燃焼や、脂肪を体内に蓄えるのを抑制する効果もあり、皮をむかないブラックペッパーは総合的にダイエットの強い味方のようです。

このように摂取することでとても良い結果が得られるブラックペッパー。

さらに、ブラックペッパーに多く含まれるピペリンには、体内のエネルギー代謝を高め、交感神経を刺激し、血流を良くする働きがあり、これにより冷え症などが改善されるこんな効能もあるそうです。

このように思った以上に健康にも美容にも、精神的にも万能なスパイスブラックペッパー。

意識的に利用して、日々の生活をより健康的にしましょう。





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