髪型とメイク
襟足が見える髪型にした方が、浴衣姿がより美しくなります。
ですから髪の長い人は髪をアップにして、すっきりとまとめましょう。
温泉旅館の浴衣姿で濃いメイクでは、とても不自然な感じがします。
また温泉に入る際にメイクしたままだと、ファンデーションなどがお湯に入る可能性があり、周りの人に迷惑がかかります。
ですから、メイクを落とした素顔のままで旅館の浴衣を着ましょう。
男性の浴衣の着方
普段、浴衣を着る機会のない男性が、温泉旅館などで浴衣を着るとなると焦ってしまいますよね。
寝巻き代わりといって、いつも適当に着てきませんか?
着方を知らないので、結局だらしない格好になってしまいがちです。
慣れていないと、難しいと感じるかもしれない浴衣。
しかし、男性は女性よりも着るのが簡単ですので、ポイントを抑えることができれば、だれでも上手に着ることができるのです。
温泉旅館においてある浴衣の着方には、特に決まりがありませんが、きちんと着ることで紳士的に見え、いつもと違う印象に。女性からも高評価を得ることができるかもしれませんよ。
<基本の帯結びについて>
1.まず肌気を着てください。汗をかきやすいと思いますので、できるだけ着た方がよいでしょう。Vネックのものがおすすめです。
2.浴衣に袖を通し、背中の縫い目が真ん中に来るように合わせます。前は両袖を軽く引き、長さを確認して左右が同じくらいになるようにします。
3.右側の襟元を内側に入れます。
4.次に、左側を上から重ねて合わせます。自分から見て左側が上になります。
ちなみに…間違えると死装束になってしまいますよ。
5.帯で浴衣を固定してください。左手で左腰の下に帯を置き、しわを伸ばしながら、全体を巻いて結んだら着付けの出来上がりです。
この時に、後ろにもしわを作らないように、帯を結んだところの少し上を持って、中心から左右に生地をぴんと伸ばしましょう。
温泉旅館の場合は、帯を二重にして腰に巻いて結ぶ前に帯の下に両端をくぐらせ、帯を外れにくくしてから蝶々結びをするとよいでしょう。
動画で確認したい方は、こちらから…。
<貝の口の結び方について>
温泉旅館にある帯は、男女ともに蝶々結び程度で問題はありませんが、ここは上級者に見られるように、ほどけにくい「貝の口」という結び方をご紹介したいと思います。
手順は難しくありませんので、誰にでも作ることができます。ぜひ、挑戦してみてくださいね。
1.帯の手先を30cm程の半分に折ってください。
2.半分に折ったものを腰より下のところに添えてください。
3.脇からは本来の帯の幅で腰に巻いていきます。
4.写真ほどの長さまで巻いてください。
5.右手で半分に折れている帯をもって、左手で長い方の帯を持ち、帯をきちんと締めます。
6.半分の帯と通常の帯の長さが同じくなるようにします。通常の帯が長い場合は内側に折り込んでください。
7.帯を写真のように交差させます。
8.太い帯の方が上に来るようにしてください。
9.きちんと締めます。
10.帯の形を作ります。帯を斜めに折り上げてください。
11.長い方を下におろします。
12.結びます。
13.帯を後ろに回します。右手で結んだところの中心をもって、左手は後ろの中心を持ちます。そして、時計回りに回して、帯を整えます。
14.帯下のしわを整えてください。これで貝の口の完成です。
この一連の流れを動画で確認したい方はこちらから…。
いかがでしたか。
温泉旅館の浴衣も今までだらしなくきていた方も、こちらでマスターしていただければ、粋な感じで男っぷりもかなり上がるのではないでしょうか。
さらに帯も、このようにしめることによって、できる男という印象を与えることができます。
ちなみにこの結び方は、温泉旅館の浴衣でも夏祭りに着ていく浴衣でも、どちらにも使えるのでそんなに難しくないと思いますので、参考に試してみてくださいね。
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