今回はペットボトルのリサイクルについての疑問を解説していこうと思います。
ペットボトルってリサイクルに出されるけどどうなるの?という疑問や、回収の際の問題点まで、気になる情報からピックアップして解説していきます!
現代では当たり前のペットボトルのリサイクル
ペットボトルのリサイクルは現代では当たり前になっています。
ペットボトルが日本に広まったのは意外と最近の事で、醤油容器としてペットボトルを使用しだしたのが始まりになります。
ペットボトルリサイクルの取り組みが始まったのは1993年の事で、ペットボトル再商品化施設をペットボトル協議会が建設した事により取り組みが開始しました。
その後、ペットボトルリサイクルの取り組みは更に活発になっていき、2006年にはペットボトルリサイクル率が85%以上をたたき出すほどになりました。
小・中学生を中心に授業でペットボトルのリサイクル法を取り入れ、現代では当たり前にペットボトルのリサイクルが浸透しました。
回収における問題点
・日本の問題点
ペットボトルのリサイクルは数あるリサイクルの中でも有名で、リサイクルの象徴といっても過言ではないですが、細かいルールが国民に浸透していないというのが問題点になります。
例えばペットボトルを洗浄し、キャップを取り外すという行為はとても分かりやすいルールですが、それが浸透していない場合、回収業者にとても負担が掛かる事になります。
これは自治体によって細かいルールが異なるため、引越しをして住まいが変わった時などに起こりうる問題です。
その為、細かいルールを自治体によって変えるのではなく、全国的にルールを揃える必要があります。
・実は燃やされている?
もうひとつペットボトルリサイクルには問題点があります。
それはペットボトルのリサイクルではペットボトルからペットボトルへのリサイクルが非常に難しいという点です。
ペットボトルのリサイクルはほとんど成形品や繊維・シートなどにほとんどリサイクルされています。
一説ではペットボトルからペットボトルへ再生される量はわずか2%と言われており、その大半は一般ゴミと混ぜて燃やされているとも言われています。
しかし、日本では燃やす事自体もリサイクルとされています。
これはゴミを燃やすときに発生するエネルギーを回収する事で、発電等のパワーとして利用するからです。
ゴミを燃やすことで生まれるエネルギーを回収・利用する事をサーマルリサイクルといいます。
その為、一説ではペットボトルリサイクルではこのような問題点があるにも関わらず、黙認されているといわれています。
・自治体が得をしている!?
ペットボトルリサイクルのお金の流れをグラフで検証した研究者の話では、ペットボトルリサイクルで得をしているのは自治体や回収業者で、損をしているのはペットボトルを消費している国民であるといわれています。
ペットボトルにはリサイクル税の様なものが価格に上乗せされて販売されています。
地球環境の改善の為にそのような措置をとっているはずが、リサイクル業者は回収したペットボトルの大半を燃やしてしてしまい、その行為に対して国民がお金を払っているという構図が出来上がってしまっています。
このような事を国が黙認している事もあり、ペットボトルリサイクルだけでなくリサイクルビジネスの問題は深刻化しています。
何になる?
それぞれ市町村などからペットボトル回収の結果を調べ、何になるのか調べたグラフでは、ペットボトルが13%、成形品(文具、資材等)5%、シート(トレイ、卵パック等)41%、繊維(シャツ等)41%という結果が出ています。
また、あらゆる市町村で取り外して洗浄する事が義務付けられているエコキャップ、なんでそこまでしないといけないの?と疑問をもってしまいますよね。
実はエコキャップは貧しい国の子供達のワクチン代になるため、非常にリサイクルとしては有意義なものになります。
ペットボトルのエコキャップはリサイクル業者が買い取る事によって得たお金をワクチン代にしています。
有意義というと無礼かもしれませんが、消費者の使い方によって価値あるものに生まれ変わることができますので、分別等はしっかり行うようにしましょう。
今まで捨ててしまっていた方もスーパーやコンビニのゴミ箱にエコキャップ専用のゴミ箱が設置されているので、そこにエコキャップを捨てるようにしましょう!
今回はペットボトルリサイクルについての問題点と疑問について解説していきました。
非常に問題点が多いとされているペットボトルリサイクルですが、私たち国民の取り組み方次第では人を助ける価値のあるものになりますので、ペットボトルの分別等はしっかり行うようにしましょう。
この記事でペットボトルリサイクルに関しての知識が少しでも深まったというのであれば幸いです。
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