ネジのプラスとマイナスは、なぜ使い分けられてるのか?その違いの理由が衝撃的すぎた!!



皆さんはこんな疑問を、思ったことはありませんか。

ネジといえば「プラス」と「マイナス」の2つが代表的ですが、何故どちらかに統一しないのでしょうか?

普段、私たちの生活の中でどんなところにも使われているネジ。

そんな何気なく使用しているネジですが、確かに「+−」の2種類がありますよね。

今回は、それぞれのネジの歴史や、メリットについて紹介します。

マイナスネジが先でプラスネジが後!?

実は、歴史的にはマイナスネジの方が古くからあり、プラスネジは後から発明されました。

腕時計が作られるようになった1920年には、まだマイナスネジしかなく、ヨーロッパを中心とした高級腕時計メーカーにおける古くからの職人たちの証となりました。

このことから腕時計に限ってはマイナスネジの方が高級感やクールなイメージがあり、デザイン面での現在の製品にも積極的に採用されているのです。

例えば、ヨーロッパなどの超高級腕時計ブランドとは正反対に、正確で丈夫かつ、デジタル時計のイメージが強いCASIOの腕時計ですら最も目立つ全面部分には大きくマイナスネジが採用されているのです。

たかがネジ一つでこの業界の歴史と伝統を感じることができるのです。

一方、プラスネジが誕生したのは1935年頃の米国の話です。

自動車メーカーで広く使われるようになったことから、政界中に復旧していったのです。

このプラスネジを日本に持ち込んだのはホンダの創設者である、本田宗一郎氏だと言われています。

1952年に米国視察に行ったときに「これからはプラスネジの時代が来る」と思った本田氏。

それから60年ちょっとマイナスネジが独自の生き残りを見せる中で、プラスネジはさらなる進化を遂げているのです。

人間の体内で使われるためだけに開発された、骨で作った骨ネジに、軽くて丈夫、宇宙ロケットなどで採用されているチタン製のネジなどがあります。

ネジの世界は奥が深いです。

工具箱の中であまり活躍しないマイナスネジにはこのような深い歴史があったのです。

2つの違いは?

マイナスネジに比べ現在、世に出回っているネジのなんと9割は、プラスネジとのこと。

しかし、そんなプラスネジも弱点があり、一度溝に汚れがつまったりそれが原因でさびついたりすると、ドライバーが入らなくなり二度と抜けないことや、大きさの合わないドライバーでネジをむりやり回していると、ネジの溝が潰れ使えなくなってしまう状態になります。

このようなことから、マイナスネジにはネジ山に水がたまりにくい構造であるため、屋外での使用に適しています

そして、ゴミが入っても取りやすいので、汚れやすい場所ではマイナスネジが使用されています。

現在、プラスネジが9割普及していても弱点があり、プラスネジが完全に優れているというわけではないのです。

使い分け

プラスネジとマイナスネジの差は「ネジを使う場所の汚れやすさ」で使い分けられるそうです。

マイナスネジが使われているところは、一般家庭の水回りや庭に置かれた屋外灯などです。

街中では、電車の中の乗客が常に出入りするドアの足もの部分に使われています。

たいていのところがプラスネジが使われていますが、マイナスネジを使っているところもあるのです。

意外な場所は、ミシンの針いた部分です。

ただ、糸くずやほこりなどで汚れやすいですが、溝が詰まるほどの汚れはイメージできません。

ミシンがご家庭にある方は一度取り出して想像してみてほしいです。

もし針板部分にトラブルが生じて、ネジを外したいとなった時にあなたはきっと困ることでしょう。

なぜなら構造上、ミシンの上部部品が邪魔をして、ドライバーを縦に刺すことができないからです。

そこでドライバーではなく、もっと身近にあるもの、例えば500円玉などの硬貨を使って簡単にネジを回せるようにと考えたメーカーが、ここだけあえてマイナスネジを採用したということです。

確かにミシンのマイナスネジは500円硬貨がぴったりはまるやつや溝が太めのネジが使われています。

いかがでしたか。

多くのところに使用されている、マイナスとプラスネジの謎。

現在はプラスネジが多く普及されているようですが、やはり弱点がありその弱点を補うマイナスネジ。

やはりどちらも必要不可欠なことが、このことでわかりました。

これを機会に、普段何気ないネジを探してみるのも面白いかもしれません。





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