ペットボトル、飲み残した中身によって菌が増えないものと6万倍に増えるものがある!ペットボトルを水筒がわりに使っていると・・・



 便利なペットボトル入りの飲み物ですが、量も多いので飲み残しがちです。飲み残したペットボトルは、必ず雑菌が増殖していると思っている人が多いでしょう。

 実は、これはとても大きな思い違いです。テレビ朝日系の『林修の今でしょ!講座』で、ペットボトルの飲み残しと雑菌の増殖についての興味深い実験が放送されたので紹介しましょう。

菌が6万倍以上に増殖!?

 水、お茶、砂糖入りコーヒーの3種類のペットボトルを直接飲んだ直後と、その12時間後の黄色ブドウ球菌と雑菌の増殖度をチェックしました。水の場合は直後が118個、12時間後が120個を数えました。

 次にお茶の場合は、130個が10個減り120個になりました。砂糖入りコーヒー飲料は、直後の125個が驚くことに820万個に激増しました。

 飲み残した水やお茶については食中毒の危険性は低いようですが、その日の湿度や気温によって状況は変わっていきます。ペットボトルの飲み残しは口にしないようにしましょう。

黄色ブドウ球菌の症状

 先ほどご紹介した実験の中でチラッと登場した黄色ブドウ球菌についてご紹介いたします。黄色ブドウ球菌は、主に手の傷口や手荒れの部分に潜んでいます。

 素手で扱うサンドウィッチのような食品が菌に汚染され易いです。黄色ブドウ球菌が増殖する際に、熱や胃酸に強い「エンテロトキシン」という毒素を作り出します。

 黄色ブドウ球菌に汚染された食品を口にすると、潜伏期間30分から6時間の間で吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が現れます。予防法としては手の洗浄、消毒の徹底。また調理器具を使用前後に、小まめに洗浄、除菌を行いましょう。

 食材は、購入後できるだけ早くに冷蔵庫で保管するようにし、迅速に調理し提供しましょう。次のページでは、ペットボトルの飲み口に現れる菌についてご紹介いたします。こちらもぜひ、チェックしておきましょう。





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